データセンター冷却の市場規模、2025年に157億米ドル到達予測

データセンター冷却の市場規模は、2020年の94億米ドルからCAGR 10.7%で成長し、2025年には157億米ドルに達すると予測されています。これは、データセンターの効率化、データセンターへの支出の増加、データセンター数とその電力密度の大幅な増加、費用対効果の高いデータセンターソリューションへの需要の増加、環境に優しいデータセンターソリューションの重要性の高まりなどが、市場成長の原動力となっています。

COVID-19のデータセンター冷却市場への影響

COVID-19パンデミックは、データセンター市場とデータセンター冷却市場に影響を与えると推測されます。世界中のエンドユーザー産業で混乱が生じており、特にIT・通信分野では深刻な状況となっています。COVID-19パンデミックは世界経済全体に波及しており、2020年上半期のデータセンタープロジェクトが大きな打撃を受けました。大企業やサービスプロバイダーのインフラ開発・維持のための支出が制限され、2020年のデータセンターソリューションおよびサービスの需要に影響を与えています。一方、データセンターの拡張や建設を後回しにしていた多くのIT企業では、企業のスタッフが物理的に現場に行けるようになる2021年にはデータセンターの成長が回復し、データセンターインフラに対するエンドユーザーの支出の増加が予測されています。

牽引要因:コストパフォーマンスに優れたソリューションへの需要の高まり

データセンターの冷却コストは、データセンターの総エネルギー消費量のかなりの部分を占めています。そのため、経済的で効果的な冷却ソリューションの導入が、コスト問題の解決につながります。大規模なデータセンターでは、外気を利用して冷却するチラーレスのデータセンターを採用することで、運用コストや設備投資コストを抑えることができます。また、エコノマイザーなどのデータセンター冷却ソリューションは、外部の気候条件をデータセンターの冷却に利用するため、エネルギーコストや冷却コストの削減につながります。

抑制要因:高い投資コスト

データセンターの建設コストは、1平方フィート当たり1000米ドル、1ラック当たり4万米ドルに達すると推定されます。このように、冷却ソリューションの設置や維持にかかるコストが高いことは、データセンター冷却市場の成長を妨げる大きな要因の1つです。しかし、一部のベンダーは、既存のデータセンターのセットアップにわずかな変更を加えるだけで、比較的低コストでデータセンター冷却システムのセットアップを提供する革新的なソリューションを打ち出しています。

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