ポイントケア診断の市場規模、2025年に506億米ドル到達見込み

ポイントケア診断の市場規模は、2020年の295億米ドルからCAGR11.4%で成長し、2025年には506億米ドルに達すると予測されています。ポイントケア診断市場は、大手製品メーカーだけでなく、新興の製品メーカーにとっても成長の可能性を秘めています。POC機器の技術的進歩、感染症の発生率の上昇、主要企業による投資の増加などが市場の成長を促進する主な要因となっています。

COVID-19のポイント・オブ・ケア診断市場への影響

COVID-19パンデミックは、ポイントオブケア診断市場に大きな影響を与えています。COVID-19を迅速に検出するための診断キットの需要が世界的に高まっています。しかし、各国では、実験室ベースの分子診断法が著しく不足しており、多くの企業が検査薬の供給を増やすことに力を注いでいます。

2020年は、COVID-19診断用POCテストが増加していることから、POC診断市場が大きく成長すると考えられます。迅速な診断結果が求められるようになったことで、ポイントオブケア検査の導入がブームになっています。COVID-19の患者数が急速に増加していることや、患者の管理改善を求める政府の圧力から、ポイントオブケアで効果的に使用できる迅速な抗原検査キットの需要が高まっています。

さらに、世界的な呼吸器疾患の増加、診断の分散化、オンラインプラットフォームを通じたポイントオブケア機器へのアクセスの向上なども、ポイントオブケア診断薬市場の長期的な成長を促進する主な要因となっています。

牽引要因:感染症の流行の増加

POC検査は、タイムリーな医療へのアクセスが困難で医療インフラが乏しい発展途上国を中心に、感染症管理の改善を可能にします。また、新製品開発に向けた政府の資金や助成金も、感染症診断のための先端技術の導入を促進しています。このような取り組みにより、開発国や発展途上国の人々がこれらの検査を受ける事ができるようになりました。近い将来、感染症の迅速な発見のためにPOC検査を導入するクリニックの数が増加すれば、市場の成長が促進されると予想されます。

抑制要因:厳しい規制政策

POC機器の需要は高いものの、FDAによる規制や、POC検査キットの市販前承認に必要なCLIAに基づく検査室規制などにより、メーカーは規制の壁に直面しています。米国で新しいPOC機器を承認するためには、メーカーは性能データをFDAに提出しなければなりません。このデータは、医療従事者や患者がこれらの機器を使用し、臨床検査と同様の結果を示すものでなければならなりません。また、POL(point-of-laboratory)検査を目的としたPOC検査では、現場での性能データを追加してFDAから特別な承認を得る必要があります。このような厳しい規制の導入は、市場の成長を阻害する大きな要因となります。

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