組換えタンパク質の市場規模、2026年に17億米ドル到達見込み

組換えタンパク質の市場規模は、2021年の10億米ドルからCAGR9.8%で成長し、2026年には17億米ドルに達すると予測されています。これは、政府による製薬・バイオテクノロジー企業への投資や研究開発費の増加、産学連携の拡大、生物学的製剤の特許切れなどが主な要因となっています。

また、アジア諸国の新興市場や、個別化医療やタンパク質治療への関心の高まりなども、同市場のプレイヤーに大きな成長機会をもたらすと考えられます。一方で、組換えタンパク質のコスト低下は、市場の成長を一定程度制限する可能性があります。価格破壊は、一般的に、多数のプレイヤーがニッチ市場に参入し、類似製品を提供する場合に起こります。このような場合、製品の価格が継続的に低下し、市場の成長が鈍化することが観察されます。

COVID-19が組換えタンパク質市場に与える影響

COVID-19の発生に対し、感染のダイナミクスを理解しようとする取り組みにより、研究活動が活発化しています。組換えタンパク質製造の主要なシェアは、個別化医療とともに、今後5年間は安定したペースで成長すると予測されます。研究活動の活発化により、研究資金の確保と、組換えタンパク質(特にCOVID-19に関連する免疫応答タンパク質)の需要・製造の両方が成長すると予想されます。COVID-19は、ライフサイエンス業界に大きな影響を与えています。COVID-19に特化した製品を持つ企業は、ポジティブな影響を受けました。しかし、同時に、研究所の閉鎖や臨床研究の中断などにより、研究開発活動に大きな支障が生じました。その結果、COVID-19関連以外の製品の需要が減少しました。

牽引要因:政府資金の増加と製薬・バイオテクノロジー企業の研究開発費の増加

研究開発部門は、開発期間や承認サイクルの長さから、従来より資本集約的であると言われています。研究開発投資は関連支出の中で重要な位置を占めています。各国政府は、研究開発が国家の発展、国際競争力、公共の利益のために重要な要素であると認識しています。このような背景から、研究開発費とその資金はここ数年、着実に増加しています。2019 Global R&D Funding Forecastによると、世界のライフサイエンス研究開発費は3.6%成長し、2019年には2.3兆米ドルに達すると予測されています。研究開発費は産業界が主に資金を提供していますが、研究論文は学術的な著者から発信されるため、アカデミアも資金提供の中心となっています。

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