商用セキュリティシステムの市場規模、2026年に3426億米ドル到達見込み

商用セキュリティシステムの市場規模は、2021年の2239億米ドルからCAGR 8.9%で成長し、2026年には3426億米ドルに達すると予測されています。世界各地でのテロ攻撃や組織犯罪の増加、建設業界の成長、IPカメラの導入拡大、厳格な防火関連規制の導入加速、クラウドコンピューティングプラットフォームを利用したIoTベースのセキュリティシステムの導入拡大などが、市場の成長を促進する主な要因となっています。

COVID-19の商業用セキュリティシステム市場への影響

COVID-19パンデミックにより、多くのプロジェクトが保留され、再開もなかなか進まないことで、商業用防火システムの需要はマイナスの影響を受けています。COVID-19パンデミック後、2021年から2022年の同市場は比較的ゆっくりとした成長になると考えられます。

牽引要因:IPカメラの導入拡大

インターネットプロトコル(IP)カメラは、インターネットやネットワークリンクを介してメインサーバーやコンピュータ画面に信号を送信する、ネットワーク接続されたデジタルビデオカメラです。IPカメラは、簡単に設置することができ、カメラごとに1本の同軸ケーブルを使用して、既存のデータネットワークに最小限の労力で接続することができます。IPカメラは高解像度であるため、高品質で非常に精細な画像を提供することができます。また、双方向通信にも対応しており、不審な動きがあった場合には、カスタマイズされたアラートを送信することができます。

抑制要因:業務用セキュリティシステムの、高額な導入・維持・所有コスト

入退室管理システムの設置やメンテナンスにかかるコストの高さは、市場の成長を妨げる主な要因になると予想されています。同システムに対する顧客の認識は高まっていますが、高価なハードウェアとシステム使用に関する高額なコンサルティング費用が、新興国での導入を妨げています。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
お問い合わせフォーム:www.gii.co.jp/form/inquiry
お電話:044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]