自動車差動装置の市場規模、2025年に232億米ドル到達予測

自動車差動装置の市場規模は、2020年の184億米ドルからCAGR 4.7%で成長し、2025年には232億米ドルに達すると予測されています。これは、道路でのトラクション向上のニーズと燃料効率によるものです。自動車差動装置市場は、自動車の生産台数増加により、有利な成長機会に恵まれています。また、全輪駆動車の需要が高まっていることも、同市場の主要な牽引要因となっています。

COVID-19が自動車差動装置市場に与える影響

COVID-19パンデミックは、自動車のエコシステム全体のサプライチェーンに影響を与え、世界中の生産設備を停止させました。自動車差動装置市場の成長は、自動車の生産に直接関係しているため、自動車生産台数の減少による悪影響が予想されます。

牽引要因:高級車およびSUV車の需要増加

AWDおよび4WDシステムは、主にプレミアムカーセグメントやSUVに使用されています。経済状況の改善、工業化の進展、消費者の生活水準の向上により、プレミアムセグメントの車やSUVの需要が増加しています。また、欧州や北米などの地域では安全規制が強化されているため、自動車のトラクションコントロールや安定性を向上させるAWDや4WDシステムが消費者の関心を集めています。

SUVでは、ほとんどの車種にAWDまたは4WDシステムが搭載されています。2000年代前半には、SUVの販売台数はセダンシリーズに抜かれました。コンパクトカーや低燃費車の時代になり、低燃費のAWD・4WDシステムが開発されたことで、SUVの需要が高まっています。先進的な機能を搭載し、オフロードだけでなく、交通機関での運転にも便利な新しいコンパクトSUVの登場により、SUV市場は活況を呈しています。一人当たりの所得の増加、インフラの整備、多目的車(MUV)への購入者の嗜好の変化に伴い、このセグメントのSUV需要は増加すると考えられます。このような需要主導型の成長を受けて、主要なOEMメーカーは、顧客志向のSUV、コンパクトSUV、またはMUVモデルの開発に注力し始めています。これらの要因は、結果的に多輪駆動システムの市場に影響を与え、ひいては自動車差動装置の需要を促進することになります。

抑制要因:電気自動車の需要増加

各国政府が厳格なCO2排出基準を策定したことにより、電気自動車(EV)の需要が高まっています。また、各国政府は、電気自動車の販売を促進するためのインセンティブや補助金制度を提供しています。奨励策の中には、登録料の低額化やゼロ化、輸入税・購入税・道路税の免除などがあります。電気自動車の需要により、自動車メーカーは電気自動車技術への投資を進めています。いくつかのOEMメーカーは、新しい電気自動車モデルを開発・発売するための様々な投資計画を発表しています。消費者の電気自動車への需要が自動車差動装置市場の成長を抑制する事が予想されます。

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