自動マテリアルハンドリング機器の市場規模、2026年に768億米ドル到達予測 電子商取引急増とともに市場拡大

自動マテリアルハンドリング(AMH)機器の市場規模は、2021年の436億米ドルからCAGR12.0%で成長し、2026年には768億米ドルに達すると予測されています。COVID-19パンデミックによる電子商取引におけるASRSの需要の増加、倉庫自動化のためのロボットソリューションを提供する新興企業の存在感の高まり、主要産業におけるAMH機器の人気の高まり、人件費の高騰と安全性への懸念などが、自動マテリアルハンドリング機器市場の成長を牽引する要因となっています。

COVID-19の自動マテリアルハンドリング装置市場への影響

2020年、COVID-19はAMH装置市場にマイナスの影響を与え、AMH装置の出荷台数とそこから得られる収益が減少しました。その結果、2020年前半は市場の成長トレンドに落ち込みが見られました。一方、マテリアルハンドリングへの関心の高まりから需要の増加が予想され、下半期に市場は落ち着くと予想されます。

牽引要因:電子商取引における自動保管・検索システム(ASRS)の需要拡大

COVID-19の流行後、オンラインショッピングを利用する人が急増しており、電子商取引は一大ブームとなっています。COVID-19パンデミックへの対応として、ソーシャルディスタンスの確保、ロックダウン、およびその他の措置が施行されたことにより、消費者はオンラインショッピングを選択するようになりました。この結果、B2C(企業間取引)とB2B(企業間取引)の電子商取引が急増しています。B2Cの売上高の増加は、医薬品、家庭用品、食品におけるオンライン販売からも明らかです。しかし、このような電子商取引の大規模な成長は、同時に規定の時間内に膨大な数の商品を調達し、納品しなければならないという大きなプレッシャーを業界に与えています。そのため、電子商取引企業は設備の自動化を導入し始めました。注文を処理するための最も効率的な方法は、ケースやトートをGTO(商品対事業者)ピッキングステーションに運ぶミニロードやシャトルを使用することです。ほとんどの流通センターでは、商品を受け取るためにオペレーターが移動するOTG(Operator-to-goods)の原則に基づいて運営されています。ASRS(通常はミニロードまたはシャトルシステム)は、製品を自動的にオペレーターの元へ運ぶことができます。移動時間をなくすことで、オペレーターは、高密度のバッチピッキング環境では25%、長距離にわたる単一注文のピッキングを行う大規模な流通センター(DC)では最大75%以上の効率化が可能になります。電子商取引業界で使用されているASRSは、商品在庫保持単位(SKU)、大規模なSKU範囲、リードタイムの多様なミックスを管理することができます。これにより、電子商取引企業は急増する消費者の需要を効率的に満たすことができます。

制約事項:中小企業向けのAMH装置の初期費用の高さ

中小企業は、大企業に必要な原材料や部品を提供することで、その国の経済発展に大きく貢献しています。そのため、中小企業のサプライチェーンにおいてマテリアルハンドリング業務は重要な役割を果たしています。しかし、AMH設備の導入に必要な初期費用が高いため、中小企業はサプライチェーン活動を完全に自動化することができません。中小企業は自動化されたシステムを導入する設備投資の余裕がないため、従来の手作業によるプロセスを選択することになります。また、一部の大企業は、産業用トラックをレンタルしたり、リースを利用したり、中古の機器を購入したりすることで、先行費用を削減しています。これらの要因は、新しいAMH機器の販売を妨げると予想されます。

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