パイプライン・プロセスサービスの市場規模、2025年に40億米ドル到達予測

パイプラインおよびプロセスサービスの市場規模は、2020年の31億米ドルからCAGR5.5%で成長し、2025年には40億米ドルに達すると予測されています。アジア太平洋地域を中心とした原油・天然ガスの需要の高まりと、安全、経済的で信頼性の高い接続へのニーズが、パイプラインおよびプロセスサービス市場の成長を後押ししています。

COVID-19がパイプラインおよびプロセスサービス市場に与える影響

COVID-19の発生は、電力業界全体から、石油・ガスの探査・生産活動にまで、多大な影響を与えています。その主な原因は、主要国での封鎖措置および労働者のソーシャルディスタンスの確保によるプロジェクト建設活動の遅れ、そして、サプライチェーンの混乱や財政難によるものです。石油、ガス、石油精製品の最大の消費国である中国では、約2ヶ月間の封鎖措置がとられました。その影響で、2020年2月には原油価格が下落し始めました。また、2020年3月には、サウジアラビアとロシアが原油価格戦争を起こしました。このことで、結果的に春期の原油価格は下落傾向となり、産油国の経済に多大な影響を与えました。2020年7月以降、原油価格は上昇し、現在も35米ドルから40米ドルの価格帯で推移しています。パンデミックの影響で、パイプラインプロジェクトの一時的な停止が生じました。また、石油精製所から最終消費地への石油化学製品の供給が妨げられています。これらの要因が、2020年の石油・ガス下流産業の成長に影響を与えており、小規模製油所のさらなる閉鎖につながる可能性があります。また、世界中で貿易と輸送が事実上停止しているため、サプライチェーンは数々の障害に直面しています。坑井の建設や計画的なメンテナンスには深刻な遅れが生じており、場合によっては撤退することもあります。

牽引要因:APAC(アジア太平洋地域)を中心とした原油・天然ガスのニーズの高まり

世界的な人口増加と急速な工業化に伴い、石油をはじめとするエネルギー資源の需要は急速に増加しています。米国エネルギー情報局(EIA)が発表したInternational Energy Outlookによると、世界のエネルギー需要は主に、アルゼンチン、ブラジル、インド、マレーシア、シンガポール、南アフリカ、タイなど、人口増加や経済発展が著しい非OECD諸国が牽引しています。一方で、米国、英国、チェコ共和国、ドイツ、ノルウェー、フランスなどのOECD諸国のエネルギー需要も、国内総生産(GDP)の成長とともに徐々に増加していくと考えられます。BP Statistical Review of the World Energy 2020によると、石油消費量は2018年から2019年にかけて0.9%増加したのに対し、世界の石油生産量は2018年から2019年にかけて0.1%減少し、南米・中米、欧州、中東の石油生産量はそれぞれ4.9%、3.4%、4.8%減少しました。原油の消費量と生産量のギャップを埋めるため、海洋の石油生産開発が促進され、フローラインやギャザリングラインなどの海上パイプラインの建設が進められることが予想されます。

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