流体移送システムの市場規模、2025年に247億米ドル達成見込み

流体移送システムの市場規模は、2020年の178億米ドルからCAGR6.7%で成長し、2025年には247億米ドルに達すると予測されています。流体移送システムの需要は、世界的に厳しい排ガス規制が実施されていること、高級車モデルの需要が高まっていること、ディーゼルエンジンの後処理装置の採用率が高まっていることなどが要因となっています。

COVID-19パンデミックで、ほとんどの国で2ヶ月以上の完全な封鎖措置がとられ、自動車の生産にも影響が出ています。世界各地の製造拠点が閉鎖されたことで、自動車の販売台数が減少し、世界規模で生産に影響が出ています。一部のOEMメーカーは生産を再開していますが、2020年には流体移送システム市場が大きく落ち込む可能性があります。COVID-19パンデミックの影響でICE車の生産が停止したものの、各自動車メーカーは様々な流体移送システムの開発に注力しています。また、世界の自動車産業の正常化を考慮して、様々な共同研究や供給契約が行われており、今後数年間の流体移送システム市場には明るい兆しが見えています。

牽引要因:厳しい排出ガス規制による後処理装置の義務化

排出ガス規制の強化に伴い、SCRやDPFなどの後処理装置の採用が大幅に増加しています。近年、DPFラインが最も高い成長率を示していますが、今後数年間はSCRラインがより高い成長率を示すと予想されています。SCR技術は、LNTに比べてNOxの削減率が90%近く向上するなどのメリットがあり、世界中のディーゼル車に採用されています。欧州ではEuro 6、北米ではTier 3といった排出ガス規制が進行中であるため、SCRの搭載率は最大となっています。EUは、世界的に最も厳しい排出基準を採用しているため、アジア・オセアニアや北米などの他の地域に比べて、これらの車種へのSCRの搭載率が高くなっています。さらに、先進国の新型トラックやバスは、NOxの許容値に対応するため、SCRを搭載する必要があります。また、中国、インド、タイなどの発展途上国では、現在進行中の厳しい排出ガス規制に加え、今後も厳格化が予定されているため、すべてのディーゼル車においてSCRの需要が大幅に増加すると予想されます。

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