1-デセンの市場規模、2025年に7億9800万米ドル達成予測 PAOベース潤滑油の需要拡大が市場を牽引

1-デセンの市場規模は、2020年の5億7600万米ドルからCAGR6.7%で成長し、2025年には7億9800万米ドルに達すると予測されています。PAO(ポリアルファオレフィン)ベースの潤滑油の需要拡大と、中東・アフリカ、アジア太平洋地域における工業化の進展が、1-デセン市場の成長を牽引する主な要因となっています。

COVID-19の1デセン市場への影響

COVID-19パンデミックは、世界のほぼすべての産業に影響を与えています。1デセン市場は、サプライチェーンの混乱により、マイナスの影響を受けると予想されています。同市場は、自動車、プラスチック、電子機器、建設産業への依存度が高くなっています。

米国やフランス、ベルギー、ドイツなどの欧米諸国には、ポリアルファオレフィン(PAO)の主要メーカーが存在しています。また、これらの国々は、世界最大の1-デセンの製造国であり、同時に消費国でもあります。米国や欧州諸国はCOVID-19の多大な影響を受けています。これらの地域では製造業が最も打撃を受けており、1-デセン市場に与える影響も大きいと考えられます。

中国は自動車・建設産業の中心的発展地域です。中国の主要省では、厳格なロックダウンが行われており、自動車・建設部門に大きな影響を与えています。COVID-19の発生により、今年の第1四半期の1-デセンの消費量は大きく減少しています。中国は1-デセンの最大の生産国であり、消費国でもありますが、原料の供給不足により生産量が減少しています。

グループIII基油の成長が抑制要因に

基油は通常、潤滑油と呼ばれています。グループI、II、IIIの基油は石油原油から精製されたもので、グループIV、Vの基油は合成油と考えられています。以前は、PAOなどの合成油は、粘度指数、注油点、揮発性、酸化安定性などの特性に優れていると考えられていました。しかし、現代の基油製造技術では、基油のすべての特性を独立して制御することができます。グループIIIの基油は、特に近代的なヒドロ異性化技術を使用して製造されたものと同様の傾向がみられます。この基油は、様々な用途で従来のPAOベースの合成油と同様の性能を提供することが出来ます。高性能なグループIII基油の需要の高まりは、自動車業界からの需要に起因しています。低排出ガス基準とカーボンフットプリントの概念を達成するための自動車メーカーへの規制増加とともに、グループIII基油の需要が増しています。これらの要因は、PAOの需要を阻害し、1-Decene市場の抑制要因になると予想されます。

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