汎用プラスチックの市場規模、2025年に5961億米ドル到達予測 プラスチック廃棄物への懸念が抑制要因に

汎用プラスチックの市場規模は、2020年の4683億米ドルからCAGR6.0%で成長し、2025年には5961億米ドルに達すると予測されています。これは、包装産業の成長、消費財に対する需要を生み出す可処分所得の増加、軽量電気自動車の生産拡大、金属価格の上昇などが要因となっています。

COVID-19の汎用プラスチック市場への影響

汎用プラスチック市場は、自動車、建設、繊維、電子機器などに使用される汎用プラスチックの需要が大幅に減少するため、2020年から2021年の成長率は緩やかに低下すると予想されています。一方、パンデミックの影響から、包装、消費財、医療・製薬業界で使用される汎用プラスチックの需要が増加する事が考えられます。

この危機の中で、多くの企業が必要不可欠な製品の包装材を供給するために事業を継続しています。パンデミックの状況下で、顧客に不可欠な包装を提供するためには、包装の種類を実行可能なものにするなど根本的な再設計が必要です。COVID-19パンデミックの影響で、使い捨ての食品包装の復活が見受けられます。

牽引要因:成長する包装業界

包装業界は急速に成長しており、特に電子商取引の出現は、包装業界の成長をさらに後押ししています。パッケージングは、顧客を引き付けるためのマーケティングの必需品となりました。製品を購入するように促すために、FMCG(日用消費財)部門で付加価値の高い包装が登場しました。

包装業界、特にフレキシブル包装業界は2019年に大きな成長を遂げ、米国のGDPを上回る成長率を記録しました。また、プラスチック包装が包装業界全体を支配しており、この傾向は予測期間中も続き、汎用プラスチック市場を牽引しています。

抑制要因:プラスチック廃棄物に対する環境問題

汎用プラスチック市場の成長を抑制する主な要因は、プラスチック廃棄物への懸念です。プラスチック廃棄物は、その劣化率の低さから環境への大きな懸念材料となっています。リサイクルされるか、埋め立て地や海に投棄され、有害な化学物質の放出による、土壌の汚染が問題しされています。放出されたこれらの有害な化学物質は、地下水に入り込み、深刻な健康被害をもたらす可能性があります。また、海に投棄されたプラスチックは、海洋生物にとって極めて有害で、鳥、魚、およびその他の海洋種は、絡まったり、間違って摂取する事から死に至る可能性があります。

環境問題から、多くの企業が分解しやすい紙や布製商品の使用を推進しています。多くの小売店は販売の際、ビニール袋の配布の制限、もしくは有料化を課しています。これは汎用プラスチック市場の成長の主要な抑制要因となっています。

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