生体材料の市場規模、2025年に475億米ドル到達予測 形成外科や創傷治癒の用途での成長に期待

生体材料の市場規模は、2020年の355億米ドルからCAGR6.0%で成長し、2025年には475億米ドルに達すると予測されています。これは、新規生体材料の開発のための世界各国の政府機関による助成金、医療用インプラントの需要の増加、心血管疾患の発生率の上昇、再生医療の研究の増加などの要因によって牽引されています。さらに、形成外科や創傷治癒の用途での高い成長が期待されており、今後数年間の生体材料市場の成長をさらに牽引していくことになると考えられます。

COVID-19の生体材料市場への影響

COVID-19は、地域的な危機から世界的なパンデミックへと移行しました。世界保健機関(WHO)がCOVID-19のアウトブレイクを正式にパンデミックと宣言したことで、老舗の製薬会社やバイオ製薬会社、小規模なスタートアップ企業などが、新型コロナウイルスによる感染を標的とした治療法やワクチンの開発に乗り出しています。

コロナウイルスの流行は、2020年第1四半期のビジネスと経済活動を世界的に混乱させました。豊胸手術や脂肪形成術のような美容外科手術や、歯科による審美的処置は、COVID-19危機により延期されています。さらに、2020年3月から6月にかけて、米国の医療システムでは、前年同期と比較して手術件数が大幅に減少しました。パンデミックは、米国、日本、中国だけでなく、ヨーロッパの多くの主要国にも多大な影響を与えました。これらの国々に生体材料の主要メーカーが多く存在するため、製品の販売が減少しました。このことから、生体材料市場には多少のマイナス影響が出ています。しかし、金ナノ粒子を用いたCOVID-19検出検査の開発研究が市場の成長を支え、今後1年から2年で市場は回復すると予想されています。

牽引要因:新規生体材料開発のための資金や助成金の増加

様々な医療用途における生体材料の需要はここ数年で大幅に増加しています。政府機関や大学は、新規バイオマテリアルの開発を促進するために、投資や助成金の形で支援を拡大しています。

抑制要因:厳しい臨床・規制プロセス

新しい生体材料は、販売承認を得る前に安全性と有効性を証明する必要があります。米国での承認プロセスは、FDAによって設定された厳格なガイドラインと規制に従っています。FDAによると、植込み型ペースメーカー、ステント、心臓弁などの生体材料を使用した製品は、病気や怪我の潜在的なリスクが最も高いクラスIIIのデバイスに分類されています。したがって、これらのデバイスは、最も厳しいタイプの承認申請の対象となります。

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