動物用腸内細菌の市場規模、2025年に46億米ドル到達予測

動物用腸内細菌の市場規模は、2020年の31億米ドルからCAGR8.0%で成長し、2025年には46億米ドルに達すると予測されています。飼料および飼料添加物の消費量の増加、食肉製品市場の堅調な成長、天然の成長促進剤へのシフトなどの要因が、市場の成長を促進しています。

COVID-19の動物用腸内細菌市場への影響

COVID-19パンデミックの影響で、畜産業者は動物のウイルス感染に対する関心を高めています。ウイルス感染は、家畜の成長、腸内環境、パフォーマンス、繁殖に悪影響を及ぼします。動物用腸内栄養剤は、家畜がウイルスに感染した場合、発症の可能性を低め、腸管全体の健康と免疫反応を改善するのに役立ちます。プロバイオティクス、プレバイオティクス、フィトジェニック、免疫賦活剤などの動物用腸内栄養剤は、成長促進剤として飼料に使用されている抗生物質の代替として、家畜の腸管免疫システムをサポートする重要な役割を果たしています。飼料メーカーは、家畜の腸管内の微生物の安定性を高めるため、プロバイオティクスなどの栄養素を使用しています。また、プレバイオティクスも腸管用飼料に含まれており、バランスのとれた腸内細菌叢を改善します。さらに、フィトジェニックは、飼料摂取の増加、腸管機能の改善、下痢の予防、抗菌作用、抗酸化作用など、家畜の健康に役立つ重要な飼料添加物として進化しています。ロックダウン解除後には、高品質な動物性食品の消費が増加し、動物用腸内細菌市場全体にプラスの影響を与えると考えられます。

牽引要因:配合飼料の生産量の増加

食肉製品の需要が増加し、消費者間でタンパク質に注目した食生活の重要が高まっていることから、アジア太平洋地域、北米および欧州諸国では、配合飼料の需要が増加しています。FAO(国連食糧農業機関)の推計によると、2050年までに食料品の需要は60%増加し、動物性タンパク質の需要は年率1.7%で増加すると報告されています。また、食肉、養殖、乳製品の生産量は、それぞれ70%、90%、55%増加すると推定されています。主要な飼料生産国は、中国、米国、ブラジル、メキシコ、スペイン、インド、ロシアなどです。これらの国では鶏肉や赤身肉の需要が伸びており、市場の成長に寄与しています。また、飼料工場が増えていることも、配合飼料の生産量の増加に寄与しています。

抑制要因:各種飼料添加物の使用に関する厳しい規制

米国食品医薬品局(FDA)、米国獣医学センター(CVM)、世界保健機関(WHO)、欧州委員会(EC)、欧州食品安全機関(EFSA)、オーストラリア農薬・動物用医薬品局(APVMA)、Natural Health Product Directorate(NHPD)、National Health Surveillance Agency(ANVISA)などの国際機関は、プロバイオティクスメーカーに対し、飼料製品への添加物使用に厳しい規制を課しています。これらの組織は、飼料加工に使用されるさまざまな化学物質や成分の使用を管理しています。

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