クロマトグラフィー機器の市場規模、2025年に110億米ドル到達予測 ハイフネーション技術により多分野での応用も

クロマトグラフィー機器の市場規模は、2020年の86億米ドルからCAGR5.1%で成長し、2025年には110億米ドルに達すると予想されています。クロマトグラフィー機器市場の成長は、医薬品の研究開発への投資拡大、世界的な食品安全性への懸念の高まり、石油・ガス産業におけるガスクロマトグラフィー採用の増加、環境汚染を減らすための数々の政策などに起因していると考えられます。

COVID-19のクロマトグラフィー機器市場への影響

COVID-19パンデミックは、かつてない規模で多くの人々の生活とビジネスを根底から覆しました。分析機器分野では、エンドユーザーへのタイムリーな製品供給や、製品・サービスの様々な需要への対応など、製造・サプライチェーンの課題に直面しています。クロマトグラフィー機器市場も短期的にはマイナス成長の時期を迎えていますが、これは、主要エンドユーザーからの製品需要の減少、多くの業界で操業制限、研究機関や学術機関への資金の提供不足、主要学術機関の一時的な閉鎖、サプライチェーンの混乱、販売後のサービス提供面の課題などに起因しています。しかし、このクロマトグラフィー製品市場への影響が、長期化すると決まっているわけではありません。多くの製薬・バイオ製薬企業がパンデミックに対抗するために新薬開発に注力していることから、クロマトグラフィー機器市場の成長は予測期間中に大幅に拡大する事が期待できます。

牽引要因:ハイフネーションクロマトグラフィー技術の人気上昇

ハイフネーション技術は通常、クロマトグラフィーによる分離後、UVなどの従来の検出器を用いてピークを同定し、さらにMS(質量分析)、IR(赤外)、またはNMR(核磁気共鳴)分光計を用いて同定することを含みます。一般的なハイフネーションクロマトグラフィー技術には、LC-MS、GC-MS、LC-NMR、LC-FTIRなどがあります。最先端のハイフネーションクロマトグラフィー技術は、従来法に比べて分析時間が短いこと、再現性が高く選択性が高いこと、自動化とサンプルスループットの向上が可能であること、コンタミネーションリスクが低いことなどの利点があり、様々な分野での応用が広がっています。LC-MSは製薬業界以外にも、臨床スクリーニング、残留農薬分析、法医学調査、食品検査などの分野で広く利用されています。GC-MSは、サンプルランサイクルタイムの向上と装置の効率性の向上を実現しています。技術的に進歩した装置の使用は、製薬会社やバイオテクノロジー会社において、より優れた再現性、操作の容易さ、およびコンピュータ化された結果への要件を満たすのに役立ちます。

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