バリアフィルムの市場規模、2025年には401億米ドルに到達予測 光や極端な温度変化による酸化劣化に課題

バリアフィルムの市場規模は2020年の301億米ドルからCAGR5.3%で成長し、2025年には401億米ドルに達すると予測されています。市場は、食品の長寿命化、顧客に優しい包装への需要、発展途上国での小売チェーンの増加、包装の小型化により、高い成長を遂げています。

COVID-19のバリアフィルム市場への影響

ロックダウンの間、様々な種類の柔軟性のあるプラスチック包装の需要が増加しました。また、パンデミックの影響で、バッグ、ラップ、マスク、フェイスシールド、パウチなどの使い捨てプラスチックの使用が増加し、プラスチックリサイクルの需要が高まっています。BIR協会によると、ソーシャルディスタンスを確保するための法律や各国で課せられたロックダウンにより、廃棄物の収集と分別が予定通りに進んでいません。プラスチックのリサイクル率が大幅に低下しており、2020年の第1四半期と第2四半期には埋め立てに回される廃棄物が増加しています。

牽引要因:食品の長寿命化需要

消費者の多忙なライフスタイルと、それに伴う便利な食品包装へのニーズが、バリアフィルムの需要を促進しています。バリアフィルムは、製品の寿命を延ばし、防腐剤の使用を減らすのに役立ちます。また、製品に美的魅力を提供する印刷基板としても機能しています。食品・飲料業界は、従来の包装形式から軽量で輸送が容易な包装にシフトしています。バリアフィルムは硬質包装に比べて軽量であり、包装の重量を増やすガラスや缶の使用を避けるのに役立ちます。

抑制要因:劣化に関する課題

バリアフィルムは高温になると酸化劣化しやすくなります。PVC(ポリ塩化ビニール)と同様の性質を持つPVDCは、紫外線や熱にさらされると不安定になります。バリアフィルムの劣化は、主にコーティング層にピンホールやクラックが発生することで起こります。また、バリアフィルムの製造に用いられる素材の一つであるナイロンは、香料やガスに対し優れたバリア性があります。しかし、ナイロンは水分を吸収しやすく、可塑剤として作用する傾向があるため、ポリマーのガスバリア性が低下します。

バリアフィルムの製造に使用される樹脂の中には、光や極端な温度にさらされるとその特性が変化するものがあります。これにより、フィルムの機械的強度と引張強度が変化し、場合によってはフィルムの剥離につながることがあります。

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