ポリプロピレン触媒の市場規模、2025年には25億米ドルに到達見込み アジア太平洋地域などの新興市場の存在により市場は拡大

ポリプロピレン触媒の市場規模は、2020年の15億米ドルからCAGR9.9%で成長し、2025年には25億米ドルに達すると予測されています。市場の成長を促進する要因は、中国、インド、韓国などの国でポリプロピレンの生産工場が増加していることです。

COVD-19のポリプロピレン触媒市場における影響

ポリプロピレン触媒市場は、COVID-19の影響を受け、全世界的な混乱におちいりました。

ポリプロピレン触媒の需要は、2020年の第1四半期および第2四半期に減少しており、自動車、建設、家電などの最終用途産業からの需要の低迷により、2020年には減少を記録すると予想されました。COVID-19パンデミックにより、食品包装や医療用途のポリプロピレンの需要が増加しました。しかし、この需要の急増は自動車や家電用途の激減を補うには不十分でした。ポリプロピレンの需要は2020年に15%減少すると推定されています。これは、COVID-19パンデミックの影響によるポリプロピレン触媒需要の減少を意味します。

原油価格の下落に加えて、2020年初頭には、最終用途産業からの需要の減少を受け、ポリプロピレンの価格は引き下げられ、その結果、ポリプロピレン触媒の市場に影響を与えました。その一方で、COVID-19パンデミックにより、医療用途のポリプロピレン需要は増加しました。ポリプロピレン繊維はN95マスクの主要成分であり、ほとんどの被災国でマスクの需要が急増しました。食品包装用ポリプロピレンの需要も、飲食店からのテイクアウト用の注文と店舗利用の注文の増加に伴い、増えました。また、米国や英国などの欧州諸国での必需品の備蓄も、包装用途のポリプロピレン需要の増加につながりました。このポリプロピレンの需要は2021年には平年並みに戻ると予想されています。

APAC(アジア太平洋地域)でのポリプロピレン市場へのCOVID-19による影響は、最も少ないものでした。COVID-19パンデミックは多くの先進国のヘルスケア部門に打撃を与え、先進国ではパンデミックに取り組むために必要な医療用品が不足しました。中国は3月、パンデミックが他の国にも広がり始めた時点で経済を立て直し始めています。中国はマスクやガウンなどの医療品の供給を握っており、PPEキットやマスクなどの医療品を増産し、COVID-19の被災国の需要増加に対応しました。米中の地政学的緊張や中国からの医療品の品質検査の不合格を受けて、インド、パキスタン、ベトナムなど他の国でもPPEキットの生産が始まりました。PPEキット、手袋、マスクの生産が急増したことで、ポリプロピレン系の通気性フィルムや不織布の需要が増加しました。特筆すべきは、APACにおけるポリプロピレン系通気性フィルムの需要が2020年に14.6%の成長を記録し、2020年末には1億2250万米ドルの市場規模に達すると予想されたことです。APACでのこうした展開は、2020年のポリプロピレン需要に対するCOVID-19の影響を軽減するのに役立っています。

促進要因:APACでのポリプロピレン生産量の増加

中国、インド、韓国などのアジア太平洋地域の新興市場にあわせて、ベルギー、カナダ、サウジアラビアなどの国々でもポリプロピレンの消費量が増加していることから、ポリプロピレン触媒の需要は拡大しています。これらの国々で、ポリプロピレン触媒の需要を牽引する製造設備が新設され、既存のポリプロピレンプラントのボトルネックが解消される事が期待されています。近い将来、ポリプロピレンの生産では中国が最大のシェアを占めると予想されています。

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