抗菌プラスチックの市場規模、2025年には598億米ドルに到達見込み COVID-19の影響で、病院ベッドや人工呼吸器向けの需要が拡大

抗菌プラスチックの市場規模は、2020年の369億米ドルから2025年には598億米ドルに達し、CAGR10.1%で成長すると推定されています。市場は主に、包装、自動車、消費財、医療・ヘルスケア、建築・建設などの需要によって牽引されています。将来的に用途が拡大する事で、メーカーにとって様々な市場機会を生み出すことが予測されます。地域別には、アジア太平洋地域が主要な市場となり、欧州と北米がこれに続きます。抗菌プラスチックに対する意識の高まりが、市場の成長の推進要因となっています。

COVID-19の抗菌プラスチック市場への影響

COVID-19パンデミックが世界経済の様々な産業に影響を与えています。しかし、抗菌プラスチック市場においては、他の市場とは異なり必要性が高まっており、特に医療・ヘルスケア産業にプラスの影響を与えています。現在進行中のパンデミックの間、抗菌プラスチックを必要とする病院のベッドや人工呼吸器の需要が高まりました。そのため、医療・ヘルスケア産業の抗菌プラスチックの需要は、他に比べて高い成長が期待されています。建築・建設、自動車、消費財、包装など、他の最終用途産業では産業活動が制限されていましたが、医療・ヘルスケア用途での使用が増加していることから、2020年は全体としてプラス成長になると予想されます。

牽引要因: パンデミックの発生と抗菌プラスチックの使用に対する意識の高まり

ソーシャルディスタンスの確保、フェイスマスクの使用など、厳格な衛生対策にもかかわらず、すべての表面を衛生的に保つことは不可能です。そのため、汚染されたモノの表面を中和し、拡散のリスクを軽減する自浄性が必要とされています。COVID-19の陽性者数が日に日に増加しており、抗菌プラスチックのようなコーティング剤へ需要が高まっています。抗菌プラスチックの高い抗菌活性、硬度、耐久性、透明性などの特性から、無毒性プラスチック機器への使用に適しています。また、医療機器の需要拡大に伴い、ヘルスケア分野での成長が期待されています。

制約要因:原材料価格の変動

COVID-19のロックダウンによる原油価格の低迷により、プラスチックの生産量は減少しています。また、メーカーの先端技術を利用した製品へのシフトが、抗菌プラスチック市場の成長を阻害しています。これは、先端技術の採用に伴う高い資本と、製造コストの上昇に起因しています。また、環境面でのプラスチックの持続性に関する社会的認識と、ますます厳しくなる規制が、プラスチック産業を変えつつあります。欧州連合は、2035年までにプラスチックの65%をリサイクルするという新たな目標を設定しています。

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