耐火物の市場規模、2025年に274億米ドル到達予測 2030年までの建設市場は、中国、インド、米国の3カ国が世界の成長率の57%を支配か

耐火物の市場規模は、2020年の232億米ドルから2025年には274億米ドルに達し、CAGR3.4%で成長すると予測されています。市場の推進要因は、鉄鋼業界からの需要の増加です。

COVID-19の耐火物市場への影響

耐火物市場には、Saint-Gobain(フランス)、RHI Magnesita(オーストリア)、Corning(米国)、Morgan Advanced Materials(英国)、品川リフラクトリーズ(日本)などの主要なTierIおよびTierIIサプライヤーが含まれます。これらのサプライヤーは、アジア太平洋、欧州、北米、南米、中東およびアフリカのさまざまな国に製造施設を分散させています。COVID-19は彼らのビジネスにも影響を及ぼしました。

これらの企業は、COVID-19パンデミックにより、需要の減少、サプライチェーンのボトルネックの影響を受け、さらに米国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの製造業で従業員の安全性を確保するために、生産の停止を発表しました。その結果、2020年には耐火物の需要が減少すると予想されます。メーカーはボトルネックを防ぐために生産を調整し、TierIメーカーからの需要に応じて生産を計画する可能性があります。

推進要因:新興国におけるインフラ整備の増加

インドや中国などの新興国を中心に都市化や工業化が進み、住宅や商業ビルの建設に多額の投資が行われています。Global Construction PerspectiveとOxford Economicsによると、世界の建設市場は2030年までに85%増の15兆5500億米ドルに成長し、中国、インド、米国の3カ国が世界の成長率の57%を占めると推測されます。

中国は急速に成長している経済国の一つであり、旅行需要の増加に伴い、国内の鉄道や道路の絶え間ない開発を必要としています。この事は、中国の自動車産業の成長を後押ししています。新興国では、インフラ整備のペースが高まっていることから、住宅や商業ビルの建設が増加しており、鉄鋼やセメント業界における耐火物の需要を牽引することが期待されています。また、同地域における建設活動の増加は、ガラス産業を牽引し、さらに耐火物の需要を促進することが期待されています。

抑制要因:環境問題への関心の高まりによる耐火物の使用制限

耐火物の製造工程では、有機粒子状物質(PM)や二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、フッ化物、揮発性有機化合物(VOC)などの有害ガスが排出されます。破砕、粉砕、焼成、乾燥などの工程ではPMが、焼成時にはガスが、タール・ピッチ作業ではVOCがそれぞれ排出されます。

米国では、耐火物の廃棄物処理に関する規制や耐火物の使用に関するガイドラインにより、鉄鋼業で主に使用されているクロム系耐火物のリサイクルが奨励されています。同様に、欧州では、現在の耐火物試験基準の信頼性と精度を確保するために、ReStaR(耐火物製品の試験基準の見直しと改善)などのプロジェクトが実施されています。このような環境規制や耐火物材料の使用に関する制限は、耐火物市場の成長を抑制する要因となっています。

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