脱水装置の市場規模は、2020年の43億米ドルから2025年には54億米ドルに到達予測 乾式汚泥の再利用に新たな市場機会

脱水装置の市場規模は、2020年の43億米ドルから2025年には54億米ドルに達し、CAGR4.4%で成長すると予測されています。環境意識の高まりと汚泥処理に関する厳しい規制が脱水装置市場を牽引すると予想されます。

COVID-19の脱水装置市場への影響

脱水装置市場には、Alfa Laval AB(スウェーデン)、Andritz AG(オーストリア)、Veolia Environnment SA(フランス)、HUBER SE(ドイツ)、Gruppo Pieralisi(イタリア)などの主要なTier IおよびTier IIサプライヤーが含まれています。これらのサプライヤーは、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、北米、南米、その他の様々な国に製造施設を持っています。COVID-19パンデミックは、これらのサプライヤーのビジネスにも影響を与えています。

促進要因:汚泥の使用・処理に関する厳しい規制

工業汚泥や下水汚泥には、様々な量の有機化学物質、有害金属、化学刺激性物質、病原体が含まれており、病気の原因になる可能性があります。また、処理されずに河川や海に排出された汚泥は、水生生物に悪影響を与え、周辺地域の住民の健康を脅かします。汚泥を農業や発電などで処分したり、再利用したりする場合には、前処理や基準を満たすことを定めた汚泥処理法が複数の環境保護団体によって制定されています。

制約条件:汚泥の特性の変化と脱水性能の測定

脱水技術は、デカンタ遠心分離機、スクリュープレス、ベルトプレスなど、より効率的な装置が市場に出回っており、かなりの進歩を遂げています。しかし、脱水プロセスは、処理すべき汚泥の特性に大きく依存しています。例えば、廃活性汚泥は、水分が細菌の細胞に付着したり、微生物の細胞構造に化学的に取り込まれたりするため、脱水が困難です。一方で、よく消化された一次汚泥は比較的脱水が容易です。脱水プロセスの最適化を目標とする汚泥処理システムにとって、汚泥の脱水性の評価は非常に重要です。

機会:エンドユーザーでの再生乾式汚泥の利用

自治体や産業界から排出される下水汚泥は、重金属、有機汚染物質、医薬品の残留物、病原体、マイクロプラスチックなどの有害物質で汚染されています。乾式汚泥の処理は、埋立地の急速な縮小、環境意識の高まり、環境基準の厳格化などの理由から、世界的に大きな問題となっています。乾式汚泥の適切な処分方法を見つけることが重要になっています。

乾式汚泥の再利用のための代替案は、発電、建設、農業にあります。中でも、より環境に優しい用途の一つはエネルギー回収です。これは、汚泥をバイオガス、合成ガス、またはバイオオイルに変換し、さらに電気、機械エネルギー、熱に変換することができます。同様に、乾燥汚泥は直接焼却してもよいし、石炭と混合する事もできます。焼却は、乾式汚泥の大部分が微細な灰に変換されるため、埋め立て地での処理に関する問題を解決することができ、また、発電用石炭の代わりに使用すれば、経済的にも利益を得ることができます。乾式汚泥は、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーなどの国で普及している廃棄物エネルギープラントに直接利用することもできます。

リサイクルされた乾燥汚泥は、バイオレンガ、人工骨材、コンクリート混合物、浸食された道路の修復や埋め立て地の再生に使われる建設資材の製造や、低品位のセラミックあるいはガラスの製造にも使用することができます。下水汚泥には、生物の生育に欠かせないリンが含まれており、農業にも利用されています。しかし、農業で利用する際には、土壌の質を低下させる重金属やプラスチックを除去するための前処理が必要となります。

このように、自治体や工業部門からの再生乾式汚泥の追加利用は、建設活動に関わる組織に追加的な収益を生み出す機会を提供し、脱水装置の需要を押し上げる可能性があります。

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