自動車用グレージングの市場規模、2020年の10億米ドルから2025年には17億米ドルに到達 排出基準の達成のための自動車部品軽量化が牽引要因

COVID-19後の自動車用グレージングの市場規模は、2020年の10億米ドルから2025年には17億米ドルに達し、CAGR9.9%で成長すると予測されています。ヘッドライトにポリカーボネートが使用されていることと、セダンやSUVなどのサンルーフやリアクォーターガラスを搭載した高級車の採用が増加していることが、COVID-19後の市場を牽引する要因に挙げられます。また、複雑なグレージングデザインや軽量化に対する需要も、ポリカーボネート車用グレージング市場の成長を後押ししています。

COVID-19 の自動車用市場への影響

自動車用グレージング市場には、SABIC、Covestro AG、Webasto SE、Trinseo、Teijinなどの主要なTier IおよびTier IIサプライヤーが含まれています。これらのサプライヤーは、アジア太平洋、ヨーロッパ、北米、南米、中東・アフリカなど様々な国に製造施設を持っています。COVID-19パンデミック時には、米国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなどで需要の減少やサプライチェーンの混乱が発生しました。その結果、自動車生産全体の需要が減少し、2020年の自動車用グレージング市場に直接影響を与えました。今後、メーカーはボトルネックを防ぐために生産を調整し、OEMやTier Iメーカーの需要に応じて生産計画を立てることになります。

大手OEMメーカーは2020年第1四半期と第2四半期に収益を失っており、第3四半期も同様のシナリオが繰り返される可能性があります。2020年第4四半期は、自動車生産が再開されてもフル生産が期待できない為、米国と欧州主要国などのTier1メーカーはさらなる減収を予想しています。

推進要因:ガラスよりも軽量であることから、ポリカーボネートグレージングの使用増加

過去数十年間、炭素排出量は増加しており、世界中で気候変動をもたらしています。世界の炭素排出量の約18%を占める自動車産業では、地域の規制機関が厳しい排出基準を課しています。排出基準の遵守のために、メーカーは自動車部品の軽量素材の使用を増やしてきました。車両の軽量化は燃費を大幅に向上させます。EPA(経済連携協定)によると、車両重量を100ポンド減らすと、燃費は1%から2%向上します。この燃費の向上は、車両の所有者だけでなく、OEMメーカーにとっても、車両レベルの排出ガス目標を達成するのに役立つことになります。そのため、グレージングメーカーなどの自動車部品メーカーは、ポリカーボネートでできたグレージング製品の発売と製造に力を入れています。SABICによると、ガラスの代わりにポリカーボネートをグレージングに使用することで、車両の重量を16キロから20キロ減らすことができ、燃費の向上と車両の排出量の削減につながります。

また、ヘッドランプやパノラマルーフにポリカーボネートを使用することで、ガラスや金属と比較して、車両のライフサイクル全体で14kgから22kgのCO2排出量を削減することができます。例えば、SABICは、軽量で耐衝撃性に優れ、高性能なポリエステルベースの高熱技術XENOY HTX樹脂を自動車構造用途向けに発売しました。この樹脂は、軽量で耐衝撃性に優れ、高い性能を発揮します。ポリカーボネートをグレージングに採用することで、OEMメーカーは厳しい排出ガス目標と燃費の改善を達成することができ、自動車用グレージング向けポリカーボネートの需要を牽引することになります。

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