センサーパッチの市場規模、2020年の12億米ドルから2025年には64億米ドルに達し、CAGR40.5%で成長予測

センサーパッチの市場規模は、2020年の12億米ドルから2025年には64億米ドルに達し、CAGR40.5%で成長すると予測されています。この市場の成長は、主に携帯型医療機器やウェアラブルセンサーの需要、高齢者人口の増加、血糖値を監視するためのセンサーパッチの利用拡大によって牽引されています。テレヘルスの採用の増加、ウェアラブルソリューションとデジタル技術の進歩は、センサーパッチ市場の成長に大きな機会を提供しています。

血糖センサーパッチは、市場の最大シェアを保持

2019年、血糖センサーパッチ部門がセンサーパッチ市場の最大規模を占めました。糖尿病患者の多くは、定期的に血糖値を監視することが勧められています。血糖値の急激な上昇は高血糖を、急激な下降は低血糖を引き起こし、それによって心臓や血管の疾患（心臓発作や脳卒中）、腎臓、目などのいくつかの合併症につながるため、血糖のモニタリングは不可欠です。糖尿病をコントロールするためには、血糖値の定期的なモニタリングが不可欠です。自己診断装置の需要が市場を牽引しています。

慢性疾患の罹患率の増加により市場シェアが拡大

COVID-19の診断検査の増加に伴い、このデータを医療情報システム（HIS）に統合する必要性が生じています。慢性疾患の発生率の増加と高齢者人口の増加は、実施すべき診断手順を増やすことになりました。センサーパッチによって収集された過去から現在にいたるデータが、臨床医の正確な診断に役立つことから、センサーパッチの健康保険業界での利用が進んでいます。また、自分の健康状態を伝えることができない乳幼児に対する、センサーパッチの利用も拡大しています。

APACのセンサーパッチ市場は大幅な成長が見込まれる

APAC（アジア太平洋地域）のセンサーパッチ市場は、最も高いCAGRで成長すると予想されています。アジアでは、質の高い臨床ケアを提供するために、医療機器およびヘルスケアITソリューションの導入の需要が高まり、この地域の市場を牽引しています。その結果、多くの世界的なウェアラブルソリューション企業が投資を行い、アジア市場の成長を後押ししています。さらに、COVID-19の発生により、この地域、特に中国とインドでは患者数が増加したことで、この疾患の正確でタイムリーな診断と治療に対する需要が、APAC市場の拡大につながりました。