物流市場規模、2021年には3兆2,150億ドルへ、CAGR17.6%で成長するも、COVID-19の影響で、前年比10~15%の減少

COVID-19後の物流市場規模は、2020年の2兆7340億米ドルから2021年には3兆2150億米ドルに達しCAGR17.6%で成長するものの、COVID-19以前と比較すると10%から15%の減少が見込まれています。

市場の主な推進要因は、主要な商品の供給増加、COVID-19対策のためのサプライチェーン安定化タスクフォースの創設、個人用防護服の需要と流通の拡大です。

FMCG(日用消費財)とヘルスケア産業は物流市場の最大手

COVID-19陽性者の増加に伴い、人工呼吸器の製造が増加しています。例えば、ロイヤルフィリップス社は2020年4月14日、2020年第3四半期までに病院用人工呼吸器の生産台数を4,000台/週に増やすことを計画し、15,000台/週の即時生産が可能な新型人工呼吸器「Philips Respironics E30」を発表しました。さらに、マスク、手袋、HCQ(ヒドロキシクロロキン)などの医薬品の生産・流通が増加しています。必需品の供給と医療機器の製造が製薬・ヘルスケア業界を牽引すると期待されており、物流・サプライチェーン業界の成長をさらに後押しすると予想されています。

FMCGは、物流上の大きな課題に直面している業界の一つです。膨大な消費者基盤を持つ国々は、必要不可欠な商品の供給に関して、大きな課題に直面しています。移り変わりの激しい消費財の入手可能先が限られている中、物流・サプライチェーン業界へのCOVID-19の影響により、消費者は、受け取る製品が減り、ライフスタイルの変化を経験しています。しかし、FMCG企業は継続的に現状を把握し、感染を食い止めるための新たな戦略を打ち出しています。農業部門は、各国が決めた制約の免除を受けています。これにより、食料やその他の生活必需品の十分な供給が確保されています。COVID-19パンデミックの中で、ウォルマートの食料品アプリは米国で過去最高のダウンロード数を記録しました。

道路は最大の拡大部門

航空路や水路に比べて、COVID-19が道路や鉄道の物流分野へ及ぼす影響は比較的少なくなります。国際輸送に大きな制約があるため、道路と鉄道は、最適なサプライチェーンを維持するために、必需品にとって特に重要であると考えられるようになっています。必需品の輸送手段として選ばれる道路輸送は、食品、医薬品、その他の必需品の継続的な供給に大きく関わっています。

アジア太平洋地域が最大の物流市場規模

アジア太平洋地域は、ウイルスを封じ込めるための厳しい対策を講じているため、最大の市場規模を有すると予想されています。中国は、他のどの国よりも早くCOVID-19パンデミックからの回復を始めています。 COVID-19の第2波の後は、国の一部の省だけが封鎖されています。世界保健機関(WHO)もまた、インドが感染拡大をコントロールしていることを評価しています。これにより、物流・サプライチェーン企業はパンデミックの状況下で消費者の需要を満たすことができました。 また、シンガポール、韓国、日本でも生活必需品の供給も平常を取り戻しました。このように、アジア太平洋地域は、サプライチェーン業界が徐々に回復していく中で、近い将来、物流の平常化が期待されています。

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