IoTの市場規模、コロナ禍でも2021年に2,430億米ドルへ拡大、CAGRも13.7%で成長見込み

COVID-19が世界的に影響を及ぼす中、Internet Of Things(IoT)市場は、2019年の1,500億米ドルから2021年には2,430億米ドルに拡大し、CAGR13.7%になると予想されています。市場成長を牽引する主な要因としては、在宅ワークのための遠隔監視への注目度の高まり、現金決済に関わる接触を最小限に抑えるスマート決済技術の利用拡大、ウェアラブルデバイスへの需要の高まりなどが挙げられます。

最も高い成長率を示す運輸部門

Flightradar24(民間航空機の現在位置をリアルタイム表示するアプリ)によると、空の交通量はかつてないほど減っており、1日のフライト数は60~70%も減少しています。政府の焦点は市民を守るための対策を採用する方向にシフトしており、いくつかの改革プロジェクトの効果が認められています。

IoTの応用は、車両の現在位置を追跡し、乗客の状況を把握することで、新しい収益源を獲得しています。同時に、乗客の旅行履歴を把握する事で、隔離の必要性の判断に役立ちます。

また、企業は食糧配達にあたり、交通機関とは別の手段としてドローンを使用しています。中国のシンセン(Shenzhen)をベースにしたスタートアップPudu の技術は、ドローンおよびロボットによって薬剤や食事の宅配を可能にすることで、交差感染の減少を目指しています 。

投資額の増加により、ヘルスケア分野が成長

ヘルスケアにおけるIoTは、生活の快適性に利点が多く、技術の進展が著しい分野です。IoTは、慢性疾患の増加に伴い、遠隔医療、画像処理、入院患者の監視、投薬管理、健康管理、働き手の確保、救急車など、多数のヘルスケア分野で、需要が拡大しています。

COVID-19の流行により、IoTのヘルスケア関連の事業者は、ウイルス対策として高い技術のサービスを迅速に提供するようになりました。急速に広がったCOVID-19は、製薬会社、医薬品メーカー、COVID-19ワクチン開発者から、健康保険会社や病院まで、ヘルスケア関連全体を巻き込んでいます。遠隔医療用途には、患者の遠隔管理が含まれており、入院患者の管理に加えて、対話型の医療も今後の牽引役となることが期待されています。

最大の市場規模を占めるソフトウェア部門

ソフトウェア部門はその技術に基づいて、より大きな市場規模を占めると予測されます。COVID-19の感染拡大に伴い、IoTソフトウェア部門は大きな打撃を受けています。製造業、輸送、旅行の接客など、IoTに関わる業界全体でも、すべての業務が保留になっているところが少なくありません。しかし、最近では、在宅勤務をしている従業員の健康状態の把握など、企業の中で優先順位が変わってきています。このこのようにCOVID-19の流行下では、使用目的が進化しており、これまでの用途とは別に、新しいアプリケーションも開発されています。ソフトウェアソリューションの成長は、輸送、物流、製造などの垂直産業に大きな影響を与えると思われます。これらの分野はIoTソフトウェアソリューションの採用に大きく関わるため、COVID-19による影響も大きく、ソフトウェア市場の成長を大幅に抑制すると予測されます。

アジア太平洋地域、最高の成長率を記録

中国、インド、オーストラリアなどアジア太平洋地域(APAC)の主要国で増加するIoT需要は、COVID-19の流行下で大きな影響力を持つと予測されています。COVID-19の流行は、中国、インド、日本、オーストラリアなど世界的に経済を減速させています。しかし、中国やインドなどでは技術の進歩とデジタル化が進み、ヘルスケアや公益事業などの主要な業界分野でのIoT需要の増加は今後も続くと思われます。例えば、2018年に設置されたスマートメーターのうち、APACは42%を占めており、このようなパンデミック流行下の遠隔監視やインフラへのアクセスのために、今後も増加すると予想されています。

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