産業用ロボットの市場規模、2025年には730億米ドルへCAGR10.4%で成長予測 予測値はCOVID-19前より3%減の見込み

COVID-19後の産業用ロボット市場規模(周辺機器、ソフトウェア、システムエンジニアリングの価格を含む)は、2020年の446億米ドルから2025年には730億米ドルに達し、CAGR 10.4%で成長すると予測されています。2025年の予測値は、COVID-19以前と比較して3%程度の減少が見込まれています。

熟練労働者の不足と、COVID-19の影響に対応した政府や官民企業による提案が、市場を牽引する主な要因となっています。このパンデミックは2020年の第2四半期または第3四半期までは悪影響を及ぼすと思われますが、その後、産業用ロボットの採用により、停滞分を処理し終え、新規受注に着手する可能性があるため、2021年以降は市場が成長に転じると予想されます。

COVID-19後、多関節ロボットがより大きな市場シェアを握る

多関節ロボットは、より多くの産業で使用されています。自動車産業は、生産プロセスが高度に自動化されているため、多関節ロボットの大きなシェアを占めています。ほとんどの産業がCOVID-19パンデミックで打撃を受けたにもかかわらず、多関節ロボットは高い市場シェアを維持すると予想されています。スカラロボットやパラレルロボットなどは、多関節ロボットに比べて専門性に優れていますが、汎用性に欠けます。その点でも、多関節ロボットは最大のシェアを維持すると予想されています。

COVID-19の影響を受けたが、自動車産業の支配的立場は継続

1960年代以降、自動車産業は組立ラインで産業用ロボットを使用し続けています。この業界では、エンジン、シャシー、車軸、ブレーキなどの部品の製造や組み立てにロボットが最も多く使われています。自動車産業は産業用ロボットの最大のユーザーですが、COVID-19パンデミックの影響で市場は大きな打撃を受けると予想されています。パンデミックは生産を妨げ、消費者の需要を大幅に減少させました。このため、自動車メーカーは自動化への投資を削減し、産業用ロボット市場を縮小させると予想されています。自動車産業向けの産業用ロボット市場は、2020年には減少するものの、他の産業もパンデミックの影響を受けているため、依然として最大のシェアを維持すると予想されています。

COVID-19後、APAC市場は最高のシェアを維持する

2019年はAPAC(アジア太平洋地域)が最大のシェアを保持していましたが、COVID-19の影響で2020年はマイナス成長が予想されています。2018年は、自動車分野の需要減や米中貿易戦争の影響で、中国などの国で産業用ロボットの販売が減少しました。また、2020年のCOVID-19パンデミックにより、市場の悪影響が予想されています。そのため、中国で事業を展開している大手産業用ロボットメーカーも、今後2年間はマイナス成長・マイナス収益となる可能性が高いと思われます。しかし、北米や欧州の国々も同様の影響を受けているため、APAC市場が最大のシェアを維持すると予想されています。

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