セキュリティ情報・イベント管理 (SIEM) 市場、2025年までに55億米ドルに成長、CAGR 5.5%を記録する見込み

世界のセキュリティ情報・イベント管理 (SIEM) 市場は、2020年の42億ドルから2025年には55億ドルに達し、CAGRは5.5%と予測されます。継続的な監視と事故対応、コンプライアンスの遵守、認証の取得と保全、ログの管理と保持などの必要性が、市場の需要を牽引する主な要因となっています。

セキュリティ情報・イベント管理 (SIEM) 市場

アプリケーション別では、セキュリティ分析セグメントが大幅なCAGRで成長

SIEMソリューションとサービスは、組織の様々な重要なアプリケーションに使用されています。セキュリティ分析を必要とする要因には、エラー検出と修復の自動化、厳格なコンプライアンスの遵守、全体的な可視性、ログ収集と管理、誤検知の削減などがあります。次世代のSIEMソリューションとサービスは、統計モデリング、パターンモデリング、機械学習によるセキュリティ分析を促進します。これらの分析ツールは、各種データを分析し、イベント検出の際、意思決定を行う指標を提供することができます。また、分散したネットワーク領域からの侵入や脅威の検知、原因の特定にも使用されています。

分野別に見ると、医療・社会福祉分野が高い成長率を示す

医療・社会福祉分野は、個人に対して医療や社会福祉を提供する組織で構成されています。すなわち、ヘルスケア製品やサービスを創出・事業化し、社会的支援を提供する組織です。医療機器・製薬メーカー、健康保険会社、民間・公的医療機関、診断・予防・治療サービスの提供者などが含まれます。また、医師、患者、スタッフ、管理者に関する情報など、プライベートで機密性の高いデータを保有しています。SIEMは、サイバー攻撃の増加により、ヘルスケア企業において重要な役割を果たすようになっています。

地域別では、北米が最も高いシェアを占める

北米のセキュリティ情報・イベント管理市場は急速に成長しています。北米の複数の企業が、SIEMソリューションを導入することで、違反検知と監視機能を強化しています。セキュリティとコンプライアンスのレポーティングに重点を置いている企業は、急速にSIEM技術を採用しています。テクノロジーの採用に慎重な大企業も、SIEMソリューションを導入しています。北米は世界で最も規制の厳しい地域であり、様々な業界に多数の規制が存在します。例えば、連邦エネルギー規制委員会(FERC)、健康保険の携行性と説明責任に関する法律(HIPAA)、ペイメントカード業界のデータセキュリティ基準(PCI DSS)、サーベンス・オクスリー法(SOX)などといった規制が北米市場を支配しています。北米の企業は、日常のビジネスプロセスにSIEMソリューションとベストプラクティスを導入することに関してはかなり進んでいます。

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