ナノセルロースの市場規模 2025年までに7億8,300万米ドルに成長

ナノセルロースの市場は、2020年の2億9,700万米ドルから2025年までに7億8,300万米ドルに成長すると予測されています。その間のCAGRは21.3%となるでしょう。環境への懸念はますます高まり、持続可能性を意識する機会も増えています。こうした理由からナノセルロースに対する需要は引き続き拡大していくと考えられます。また、資源の制約がいっそう厳しくなるため、バイオセルロース製品への需要が変化し、ナノセルロース市場の成長にさらに押し上げるでしょう。

ナノセルロース世界市場

MFCとNFCは、予測期間中に最も急速に成長
ナノセルロースの中でもMFC及びNFCに対する需要は予測期間中、指数関数的に増加していきます。MFC及びNFCは微細な繊維束が絡み合い、強いナノポーラスを形成するという特性を持っており、イールド、比表面積、強度、剛性の面で優れた素材を比較的容易に合成できます。MFC及びNFCといったバイオベースのナノ材料は、その優れた補強能力により、ナノコンポジットで広く使用されています

パルプ・製紙用途が市場全体で最大のシェアを占める
ナノセルロース市場を用途別に分類すると、パルプ・製紙、複合材とパッケージング、生物医学、医薬品、化粧品、フレキシブルエレクトロニクス・センサー、その他となります。このうち、現在、ナノセルロースを最も広く用いているのがパルプ・製紙分野です。ナノセルロースを製紙の添加剤として使用すれば、より軽く強度の高い紙や板紙を製造することができます。また、製造コストを削減するため、添加剤として用いられるケースもあります。ナノセルロース技術を応用することで、密度が高い、印刷品質が高い、透けにくいなど、特殊な紙を作ることが可能です。

予測期間中、ヨーロッパが最大の市場となる
このレポートではナノセルロース市場をヨーロッパ、北米、アジア太平洋、その他地域に分けて分析しています。ナノセルロース材料の研究開発への投資の増加に加えてパルプ・製紙カテゴリの需要の増加により、ヨーロッパは最も重要かつ急速に成長しているナノセルロース市場です。ヨーロッパ地域では、製品開発プロジェクトは政府と民間セクターから資金提供を受けています。これらの要因は、予測期間中に地域のナノセルロースの需要の増加につながると予想されます。

主要市場プレーヤー
ナノセルロース市場の主要ベンダーは、Fiberlean Technologies(イギリス)、Borregard(ノルウェー)、日本製紙(日本)、Celluforce INC(カナダ)、Kruger INC(カナダ)、Stora Enso(フィンランド)、Rise Innventia(スウェーデン)、 American Process Inc.(米国)、FPInnovations(カナダ)、UPM-Kymmene Oyj(フィンランド)、Melodea(イスラエル)、Cellucomp(スコットランド)、Blue Goose Refineries(カナダ)、王子ホールディングス(日本)、VTT(フィンランド)、Sappi(南アフリカ)などが挙げられます。 大手企業は市場シェアの改善を目指し、協力関係を構築し、新規市場への進出を進めています。 Innventia(スウェーデン)、American Process(米国)、Stora Enso(フィンランド)、CelluForce(カナダ)などの企業は、2017年から2020年の間に、海外進出、合併、パートナーシップ、協力合意などのさまざまな戦略を採用しています。こうした策により、生産能力を高め、新しい用途におけるナノセルロースの高まる需要に対応する能力を獲得しているのです。

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