コラボレーティブロボット (コボット) の市場規模、2026年には79億7,200万米ドルへ、CAGRも41.8%で成長すると予測

世界のコラボレーションロボット市場は、2020年の9億8,100万米ドルから2026年には79億7,200万米ドルに達し、CAGR41.8%で成長すると予測されています。従来の産業用ロボットとは異なり、コラボレーティブロボット(コボット)はROI(Return On Investment – 投資収益率)が高く、中小企業と大企業の両方にメリットがあります。これは、コボット採用の主要な要因に挙げられます。また、低コストのコボットを提供する新興企業の登場と、その手頃な価格は、様々な業界での利用拡大につながっています。

最大積載量5kgまでのコボットが市場で最大シェアを占める

低積載コボットは、高積載ロボットに比べて安価で、スペースを取らないので、初めてのユーザーを中心に需要があります。例えば、デンソー(日本)のコボットであるCOBOTTAは、軽量で安全な設計をしており、高積載のコボットに比べてセンサーを多用する必要がないため、より手頃な価格を実現しています。Franka Emika社(ドイツ)のPanda PowertoolやAutomata社(米国)のEVAなど、他の低コストロボットもこの分野で需要があります。これらのコボットは、多くの場合、コボットメーカーが自らグリッパー(ロボットハンド)を装着しており、エンドユーザーの統合やプログラミングの手間を軽減しています。これらのコボットのもう一つの利点は、高積載のコボットと比較して、簡単な配置換えが可能で、スペースも最小限で済むことです。

最大のシェアが予想される処理アプリケーション

ピックアンドプレースやパレタイジングなどの作業は、今日の人間の作業者が行っている最も平凡で反復的な作業です。食品や飲料、ヘルスケアなどの産業で働く場合、人間の作業員はミスや破損を起こしやすいだけでなく、汚染のリスクにもさらされています。機械のメンテナンスでは、作業者はCNCや射出成形機のそばに長時間立っていなければなりません。協調型ロボットは、勤務時間外の機械管理プロセスを監督なしで自動化し、生産性を向上させます。処理アプリケーションの人気が高いため、KUKA(ドイツ)やF&P Robotics(スイス)などのコボットメーカーは、自社製のグリッパーをロボットのオプションとして提供しています。Robotiq(カナダ)やSCHUNK(ドイツ)などのサードパーティメーカーも、コボット用の電動または真空対応の協調型グリッパーを提供しています。取り扱い用途は、自動車から家具まで幅広い産業に適用可能です。

最高のCAGRで成長が予測されるエレクトロニクス産業向けコラボレーティブロボット

エレクトロニクス業界では、ほとんどのアプリケーションで低積載量のコボット(最大5キロ)が必要とされており、購入コストが安くなっています。低積載量のコボットはサイズも小さく、生産現場に簡単に組み込むことができます。ほとんどの共同作業ロボットの精度は0.1mm以下で、人間の作業員と一緒に繊細な回路基板やPCB(Printed Circuit Board)を処理したり、組み立てたりするのに最適です。Doosan Robotics(韓国)やTechman Robot(台湾)のようなコボットメーカーは、当初、電子産業で使用する低積載量コボットを販売していました。しかし、いくつかのケースでは、箱の中の電子部品への損傷を防ぐために、10キロ以上の重量を持つ大型のコボットが、包装やパレタイジングの自動化に使用されるようになりました。

最高のCAGRで成長すると予想されるAPAC(アジア太平洋地域)市場

欧州のコラボレーションロボット市場は、2021年までにAPACに抜かれると予想されています。これは、APACの製造業、特に自動車、電子機器、金属部門の規模が大きいことに起因しています。Doosan Robotics(韓国)やTechman Robot(台湾)などの地域プレーヤーは、欧州のコボットメーカーと直接競合できるコボットの開発に成功しています

中国には、Elephant Robotics(中国)、Han’s Robot(中国)、Siasun(中国)などの低価格メーカーが複数存在しており、これらのメーカーがコラボレーティブロボットの需要を拡大しています。

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