セキュアWebゲートウェイ(SWG)市場規模、2024年には109億米ドルへ、CAGRも19.1%で成長すると予測

世界のセキュアウェブゲートウェイ(SWG)市場規模は、2019年の46億米ドルから2024年には109億米ドルへと達し、CAGR19.1%で成長すると予測されています。市場成長の主な要因としては、高度なサイバー攻撃の増加が挙げられます。

ソリューションの中では、脅威防御分野が高い市場シェアを占める

脅威防御には、サンドボックス、ドメインネームシステム(DNS)セキュリティ、高度な保護システム、ウイルス対策などがあります。サンドボックスは、ホストデバイスやネットワークに害を与えることなく、疑わしいコードを検証し安全に実行するために使用されます。同時に、ネットワークの内・外すべてのユーザーに対応するゼロデイ保護を提供します。DNS セキュリティは、DNS データの送信元を認証することで、攻撃からの保護とデータの整合性の確認に役立ちます。また、疑わしいC2接続をSWGソリューションプロバイダにルーティングして対処します。この高度な機能には、悪質なウェブコンテンツからのリアルタイムの保護機能が含まれます。アンチウイルスは、さまざまな脅威から発生したマルウェアに対抗します。そのため、脅威対策分野は世界的に最速で成長すると予想されています。

分野別では、銀行、金融サービス、保険が、最も高い市場シェアを維持

銀行・金融サービス・保険業界(BFSI)は、業界の従業員、顧客、資産、オフィス、支店、業務を保護するためのセキュリティ製品やサービスを常に探し求めており、SWG市場全体の中でかなりの割合を占めています。この業界は、処理技術や取引技術を継続的にアップグレードしているため、内部および外部の脅威から業務を保護するためのエンドツーエンドのセキュリティを必要としています。さらに、業務改善のため常に新しい金融商品やサービスを導入している事は、犯罪者が顧客やその他の機密情報を攻撃する要因にもなっています。このことも、スマートバンキング、インターネットバンキング、モバイルバンキングで、BFSIがSWGをより重視するようになった要因です。

市場シェアが最も高いアジア太平洋地域

過去 10 年間、この地域は、経済成長、政治的変容、社会的変化を遂げてきました。脅威の高度化に伴い、香港、インド、日本、シンガポールなどの国々は、国家安全保障政策を更新したり、新たな政策を打ち出したりしています。シスコのレポートによると、アジア太平洋地域(APAC)の組織の25%がオペレーション・テクノロジー(OT)攻撃を経験したことがあり、残りの組織も今後数年で攻撃を経験する事になると思われます。この地域の脅威の種類に関しては、主にランサムウェア攻撃が見られ、次いで分散型サービス拒否(DDoS)、フィッシングや電子メールのなりすましなどの標的型攻撃が続きます。セキュリティ侵害に対する意識の高まりや顧客の信頼と企業の評判に与える影響により、アジア太平洋地域ではSWGソリューションの需要が高まっています。

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