エポキシ樹脂の市場規模、2028年は170億米ドル到達予測

エポキシ樹脂の市場規模は、2023年の129億米ドルからCAGR5.5%で成長し、2028年には170億米ドルに達すると予測されています。市場動向の拡大、用途の増加、新興国の消費者需要、技術の進歩が相まって、エポキシ樹脂の採用と使用が促進されています。

消費財産業が最速で成長

エポキシ樹脂は、接着性、耐久性、美観など、その汎用性の高い特性により、消費財産業での用途が見出されています。エポキシ樹脂は、消費財産業で接着剤として広く使用されており、その強力な接着能力で、プラスチック、金属、セラミック、複合材料など、さまざまな素材を接合することができます。エポキシ接着剤は、電子機器、家電製品、玩具、DIY製品など、多くの消費財の組み立てに一般的に使用されています。

原料タイプ別にDGBEAが最大

DGBEA(ビスフェノールAのジグリシジルエーテル)は、高い反応性、優れた機械特性、熱安定性を特徴とする特定のタイプのエポキシ樹脂で、エレクトロニクス、航空宇宙、自動車、コーティング、接着剤、複合材料などの産業で広く利用されています。ビスフェノールA(BPA)とエピクロルヒドリンの反応によりグリシジルエーテル構造を形成するもので、メーカーは、最終製品で望ましい特性と性能を達成するため、DGBEAエポキシ樹脂を使用する際の混合比、硬化条件、安全上の注意などに関して具体的な指示を出しています。

地域別に、アジア太平洋地域が最大

地域別に、アジア太平洋地域がエポキシ樹脂生産の主要市場です。低コストの原材料および労働力が、人々の意識の高まりと相まって、エポキシ樹脂メーカーにとって魅力的な投資先となっています。人口の増加、都市化、工業化は、同地域のエポキシ樹脂市場を牽引する要因となっています。

エポキシ樹脂市場の主要プレーヤーは、Sinopec Corporation(中国)、Dow Chemical Company(米国)、3M(米国)、Westlake Epoxy(米国)、DIC株式会社(日本)、Olin Corporation(米国)、Huntsman Corporation(米国)、Nan Ya Plastics Corporation(台湾)、Kukdo Chemical Co. (韓国)、Aditya Birla Chemicals(インド)、三菱化学グループ(日本)、BASF SE(ドイツ)などが挙げられます。

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