機能性化粧品の市場規模、2028年に46億米ドル到達予測

機能性化粧品の市場規模は、2022年の33億米ドルからCAGR 5.4%で成長し、2028年には46億米ドルに達すると予測されています。食品医薬品局(FDA)によると、機能性化粧品とは、病気の診断、治療、緩和、予防において薬理学的活性やその他の直接的効果を提供し、ヒトや動物の身体の構造や機能に影響を与えます。例えば、過酸化ベンゾイルやサリチル酸は抗ニキビクリームに使用され、ハイドロキノンは美白剤として美白クリームに使用されています。

UVフィルター

UVフィルターは、太陽光や人工光線から放出される紫外線を吸収または反射するために化粧品に使用されています。地表に到達する紫外線は、紫外線A(UVA)範囲と紫外線B(UVB)範囲に分類されます。UVA光線は波長が長いため皮膚の層を透過し、早期老化を引き起こしますが、UVB光線は波長が短いため皮膚の上層にとどまり、火傷や日焼けの原因となります。化粧品メーカー各社は、紫外線によるダメージから肌や頭皮を守るため、製品へのUVフィルター配合に注目しています。UVフィルター製品には、日焼け止め、シャンプー、スプレーなどがあります。

ヘアケア製品

ヘアケア分野では、毛髪のくせや性質を調整し、望ましく維持できるようにする製品を扱います。ヘアケア用途には、ヘアスプレー、ヘアコンディショナー、縮毛矯正剤、シャンプー、トニックなどが含まれ、髪の見た目の改善や頭皮の保護に使用されています。消費者の間では、毛包にダメージを与える過酷な環境条件に対する認識が高まっています。ブラジルでは、消費者がヘアケア製品にお金を使う傾向があるため、その需要が大幅に高まっています。

急成長するアジア太平洋地域

アジア太平洋地域では、低・中価格の機能性化粧品に対する高い需要と、その需要を煽る人口増加があります。また、同地域の暑さレベルの上昇は、UVフィルターベースの化粧品の使用を後押ししています。アジア太平洋地域の消費者は肌の色に気を配るようになり、サンケア化粧品やボディケア化粧品を日常的に使用するようになりました。

同市場の主要企業には、BASF SE(ドイツ)、Nouryon(オランダ)、Ashland Inc.(米国)、Clariant AG(ドイツ)、Evonik Industries AG(ドイツ)、Gattefosse(フランス)、Stepan Company(米国)、Lucas Meyer Cosmetics(カナダ)、Croda International Plc(英国)、Air Liquide S.A.(フランス)などが含まれます。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
お問い合わせフォーム:www.gii.co.jp/form/inquiry
お電話:044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]