体外診断用医薬品の市場規模、2027年に1447億米ドル到達予測

体外診断用医薬品の市場規模は、2022年の1158億米ドルからCAGR4.6%で成長し、2027年には1447億米ドルに達すると予測されています。疾患の早期診断のためのポイントオブケア機器や迅速検査の採用が進んでいること、早期診断・治療による予防治療に対する政府の取り組みや資金調達が増加していることが、市場の成長を後押ししています。

試薬・キットセグメント

製品・サービス別に、市場は、試薬・キット、機器、サービス、データマネジメントソフトウェアに分類されます。2021年のIVD市場では、試薬・キット部門が最大シェアを占めました。病気の検査やモニタリングのために、さまざまな携帯型および複雑なラボ用IVD機器に試薬が繰り返し使用されていることが、同セグメントの成長を促す主な要因となっています。

免疫測定/免疫化学セグメント

技術別に、市場は、免疫測定/免疫化学、臨床化学、分子診断、血液学、微生物学、凝固・止血、尿検査、その他に分類されます。2021年は、免疫測定/免疫化学セグメントが最大シェアを占めました。免疫測定法は、迅速に検査結果を提供する能力、および最小限の人的介入による簡素なサンプル調製の必要性から、免疫診断技術において他の診断方法よりも好まれています。

感染症セグメント

用途別に、市場は、感染症、糖尿病、腫瘍、循環器、薬物検査/ファーマコゲノミクス、HIV/AIDS、自己免疫疾患、腎臓病、その他に分類されます。2021年は、感染症セグメントが最大シェアを占めました。これは、多剤耐性感染症の蔓延の増加に伴い、効果的な診断ツールに対するニーズが高まっていることに起因しています。

POC検査セグメント

エンドユーザー別に、市場は、病院ラボ、臨床ラボ、学術機関、POC(ポイントオブケア)テストセンター、患者、その他に分類されます。POCセグメントは、2027年までの間最も高いCAGRを記録する見込みです。同セグメントの成長は、遠隔地における検査や病気の早期診断のニーズが高まっていることに起因しています。また、ポイントオブケア検査における技術的進歩により、より信頼性が高く正確な検査が可能となり、その成長を牽引しています。

アジア太平洋地域

アジア太平洋市場は、2027年までの間、最高のCAGRを記録すると予測されています。この地域の成長の背景には、より良い医療サービスに対する需要の高まり、新興市場の医療インフラの急速な発展、予防医療法に関する政府の取り組みの増加があります。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
お問い合わせフォーム:www.gii.co.jp/form/inquiry
お電話:044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]