ラボ用ミキサーの市場規模、2027年に24億米ドル到達予測
ラボ用ミキサーの市場規模は、2022年の20億米ドルからCAGR3.5%で成長し、2027年には24億米ドルに達すると予測されています。技術の進歩や、製薬・バイオテクノロジー産業の研究活動の継続といった要因が、市場の成長を後押ししています。市場は、製品、プラットフォーム、動作モード、エンドユーザー、地域別に分類されています。

製品別に、シェイカーが最大シェアを占める
2021年の市場シェアは、シェイカーが最大となりました。シェイカー部門は、さらに、オービタルシェイカー、ロッカー、ローラー/ローテーター、その他シェイカーに分類されます。技術進歩や製薬・バイオテクノロジー分野の研究活動の拡大が、同セグメントの巨大シェアの要因と考えられます。
プラットフォーム別に、デジタル機器が高いCAGRを記録
プラットフォーム別に、市場は、デジタル機器とアナログ機器に分類されます。デジタル機器セグメントが、2027年まで大きな市場シェアを占めると予測されます。プリプログラミングオプションの利用可能性と、デジタル機器のはるかに簡単で効率的な作業機能が、市場シェアの拡大につながる可能性があります。
動作モード別に、軌道運動セグメントが高いCAGRを記録
動作モード別に、市場は、ジャイレトリー、リニア、ロッキング/チルティング、および軌道運動ミキサーに分類されます。軌道運動ミキサーは、2022年のラボ用ミキサーの中で最も高い割合を占めると予測されています。これは、軌道運動ミキサーの、コンパクトで場所を取らないデザイン、デジタル速度制御、内蔵タイマー、容量を増やすためのオプションのティアシステム、などの機能に起因しています。
エンドユーザー別に、研究機関セグメントが最高のCAGRを記録
エンドユーザー別に、市場は、研究所・研究機関、製薬・バイオテクノロジー企業、臨床研究機関、環境試験所、食品試験所、診断・病理学研究所、その他に分類されます。2022年は、研究所・研究機関セグメントが最大になると予測されます。これは、発展途上国における研究施設の拡大、および政府機関や非営利団体によるライフサイエンス研究への融資の増加に起因していると考えられます。
アジア太平洋市場が重要なシェアを占める
アジア太平洋地域は、2022年の市場シェアの重要な部分を担うと予想されています。これは、バイオ医薬品の需要の高まりと、バイオ医薬品企業による研究開発費の上昇に起因しており、同時に、新規技術の高い採用率とライフサイエンス研究数の増加に多大な影響を受けています。
ラボ用ミキサー市場の有力プレーヤーには、Thermo Fisher Scientific, Inc.(米国)、Eppendorf AG(ドイツ)、IKA Works(ドイツ)、Cole-Parmer(ドイツ)、Avantor, Inc(米国)、Remi Group(インド)、Bio-Rd Laboratories, Inc(米国)、Corning, Inc(米国)、Scientific Industries, Inc(米国)、Silverson Machines(英国)、Sarstedt(ドイツ)などが挙げられます。