マイクロカテーテルの市場規模、2027年に10億8200万米ドル到達予測

マイクロカテーテルの市場規模は、2022年の8億2800万米ドルからCAGR5.5%で成長し、2027年には10億8200万米ドルに達すると予測されています。低侵襲手術の採用拡大、高齢者の増加、心血管・神経血管疾患の有病率上昇、座りがちなライフスタイルや食習慣の増加などの要因により、心停止の症例や、病院での低侵襲手術が増加しています。マイクロカテーテル市場は、製品、製品設計、エンドユーザー、地域別に分類されます。

デリバリーマイクロカテーテルが最大のシェアを占める

製品別に、デリバリーマイクロカテーテルが、2022年に最大シェアを占めました。これは、マイクロカテーテルの使い方が適切に理解されるようになり、開腹手術に代わり非外科的処置が増加している事に起因しているものと思われます。

病院セグメントが、最高のCAGRで成長

エンドユーザー別に、市場は、病院、外科センター、および専門クリニックに区分されます。病院セグメントは、2022年から2027年までの間、最も高いCAGRを記録すると予測されています。これは、病院が有する高品質の非外科用機器と人材の利用可能性、病院環境で行われる低侵襲処置に関する意識の高まり、形成外科医の数の増加によるものです。

北米市場が最も高い成長を遂げる

北米は2022年に46.4%の最大シェアを占めました。このシェアは、関連する疾患や障害の高い有病率と相まって、この地域で行われる心臓血管、神経血管、腫瘍を中心とした多くの処置に起因しています。また、米国には確立された医療制度があり、病院が手術能力の向上と拡大のために継続的に投資を行っていることも、同地域の市場成長を促進する要因の1つとなっています。

米国と欧州のマイクロカテーテル市場は、市場の飽和により成長が停滞しています。一方、アジア太平洋市場は今後数年間で大きな成長を遂げ、2027年までCAGR 6.9%を記録する見込みです。これは主に、アジア諸国における病院数の増加、政府の有利な取り組み、ヘルスケア産業の成長、対象疾患・障害の有病率の上昇に起因するものです。