胸骨閉鎖システムの市場規模、2027年に29億米ドル到達予測

胸骨閉鎖システムの市場規模は、2022年の23億米ドルからCAGR5.1%で成長し、2027年には29億米ドルに達すると予測されています。市場成長の背景には、胸骨閉鎖製品の大幅な採用や、胸部手術件数の増加といった要因があります。胸骨閉鎖処置に伴うリスクや、OR技術者・外科医の死亡が、同市場の成長を妨げる主な要因となっています。

製品別に、閉鎖装置部門が急速に成長

製品別に、市場は、閉鎖デバイス(ワイヤー、プレート&スクリュー、ケーブル&クリップ)と骨セメントの2つに分類されます。2021年、閉鎖デバイス部門が最大シェアを占めました。この大きなシェアは、手術を必要とする心血管症例の増加、および胸骨閉鎖システムの治療効果を支持する臨床エビデンスの入手可能性に起因すると考えられます。

手技の種類別に、胸骨正中切開術セグメントが高いCAGRを示す

手技の種類別に、市場は、胸骨正中切開、半胸骨切開、両胸骨切開に分類されます。2021年は、胸骨正中切開のセグメントが最大シェアを占めました。対象となる心臓血管手術の際に、技術的に高度な胸骨閉鎖製品が提供する利点が、胸骨正中切開の支配的地位を牽引しています。

アジア太平洋は最も高いCAGRで成長

胸骨閉鎖システム市場は、北米、欧州、アジア太平洋地域、その他の4つの地域に分類されています。アジア太平洋市場は、対象疾患の患者数が多いこと、老人や肥満の人口が急速に増加していること、デバイス製造の現地化が進んでいることなどから、今後、高い成長率を示すと予想されます。

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