モジュラー型データセンターの市場規模、2030年に885億米ドル到達予測

モジュラー型データセンターの市場規模は、2022年の230億米ドルからCAGR18.4%で成長し、2030年には885億米ドルに達すると予測されています。モジュラー型データセンターは、標準化され、あらかじめ構成され、統合されたデータセンターユニットです。これらは、より低コストの既存の倉庫や屋外ロケーション(コロケーション施設)に焦点を当てて設計されています。プレハブ式のモジュラー型データセンターは、設置が簡単で、運用、交換、アップグレード、メンテナンスの予測性が高く、多くの場合、従来の固定式データセンターよりも低コストで利用できます。また、データインフラの構築を考えるとき、費用対効果の高い選択肢になります。モジュラー型データセンターは、大規模な投資を必要とせず、必要に応じてデータインフラを提供できるため、スケーラビリティの面でもおすすめです。

成長する個別モジュール部門

ここではモジュールは、特定の目的のために構築された個別のモジュールで構成され、新規または既存のモジュラー型データセンターに配備されます。個別モジュールは、データセンターの機能を拡張・強化するために企業によって採用されます。このモジュールを導入することで、メンテナンス担当者の分離が可能になり、冗長なヒューマンエラーが無視できるようになります。複数の個別モジュールの使用で、複雑で大規模な設備も迅速かつ容易に実現することができます。あらかじめ定義された個々のモジュールにより、データセンターのインフラ全体をプラグアンドプレイで設置することができます。ネットワークやサーバーの筐体、冷却、配電、バックアップ、そしてモニタリングやDCIM(Data Center Infrastructure Management)ソフトウェアなどが、すべてモジュールに含まれています。これらのユーティリティと個々のモジュールの利点が、この部門の成長を後押ししています。

IT・通信業が第2位の市場を維持

IT・通信業界では、高度なデータセキュリティ、統合的な物理セキュリティ、生産性が求められています。この分野は、携帯電話加入者数の大幅な伸びとデータの普及により、活況を呈しています。通信サービスプロバイダーは、モジュラー型データセンターの建設とコロケーションに大規模な投資を行っています。モジュラー型データセンターは、可搬性、柔軟性、信頼性が高く、膨大な量のデータを保存することができます。安全で高速な配備を実現することで、IT・通信分野のあらゆるデータニーズを管理する包括的なソリューションを提供することが出来ます。

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