食物繊維の市場規模、2027年に123億米ドル到達予測

食物繊維の市場規模は、2022年の68億米ドルからCAGR12.6%で成長し、2027年には123億米ドルに達すると予測されています。強化食品の消費増と相まって、世界中で高齢者人口が増加していることが、同市場を牽引しています。食物繊維は、食品の構造と味を向上させることができることから、有効な食品添加物の一つとして使用されています。

牽引要因:食物繊維サプリメントの需要の高まり

IOMによると、機能性繊維は、ヒトに生理学的効果をもたらす難消化性炭水化物で構成される、と言われています。そして、多くのサプリメントが食物繊維と機能性繊維で構成されていることが確認されています。過去数年間、サプリメント産業は飛躍的に成長しました。栄養豊富な製品を組み合わせることによる、消費者の健康意識の向上は、成長するサプリメント業界を高揚させる牽引要因となり、食物繊維摂取の重要な手段として需要を急増させています。

抑制要因:飽和水の安定性と反応性

ヒトは、消化に必要な酵素が不足していることから、食物繊維を消化することができません。具体的には、食物繊維は加水分解に対して抵抗性があるため、消化されないまま変化せずに体内を通過し、エネルギー源として利用されることがありません。食物繊維は、生理的な役割を担いますが、飽和水安定性において、食物繊維を原料として使用する場合は、反応性が低いことが障壁になります。

市場機会:強化スナック、乳製品、肉製品としての用途拡大

スナックは、人気のある食品カテゴリーの一つとして、さまざまな機能性成分を含む製品があり、栄養と機能上の利点を提供できる健康的な食品として好まれており、今後数年間で市場機会を生み出す事が期待されています。これとは別に、小麦粉や、ヨーグルトやチーズなどの乳製品ベースの製品も、健康志向の消費者に広く受け入れられています。

課題:地域の規制機関によって変わる基準やガイドライン

食物繊維の定義は、国ごとの規制に基づいています。例えば、英国では、食物繊維は化学的性質と消化率によって定義されており、米国では、大腸で発酵することができる成分を食物繊維としています。フランスの食物繊維の定義はコーデックスの定義と一致しており、炭水化物の組成と重合度、およびその生理学的特性を考慮した定義となっています。国ごとの定義は、グローバルなプラットフォームで製品を販売したい国際的な食品・食材メーカーにとって課題となる可能性があります。

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