ネットワーク管理システムの市場規模、2027年に146億米ドル到達予測

ネットワーク管理システム(NMS)の市場規模は、2022年の93億米ドルからCAGR9.4%で成長し、2027年には146億米ドルに達すると予測されています。トッププレイヤーや新規参入企業におけるIoTの隆盛、ネットワークセキュリティの可視化ニーズの高まり、中小企業における業務の最適化とネットワーク管理ソリューションの需要など、さまざまな要因がネットワーク管理システムの採用を促進しています。

牽引要因:企業における SDN の出現

SDN はデータプレーンとコントロールプレーンの分離を提唱する新しいパラダイムシフトで、データプレーンのスイッチやルーターなどのネットワークデバイスを、中央のソフトウェアプログラムが論理的に制御できる単純なパケット転送デバイスにするもので、ネットワーク全体の挙動を制御しています。SDNは、キャンパスネットワーク、ブランチネットワーク、データセンターで広く採用されています。SD-WANとSoftware-Defined Data Centerは、企業からの強い需要を示しています。従来のデータセンターのコンポーネントであるコンピュート、ネットワーク、ストレージはすべて、基盤となるソフトウェア定義のプラットフォームで置き換えることが出来ます。その結果、ネットワークインフラは VM、ハイパーバイザー、x86 サーバー、コンテナーで溢れることになります。

これらの機能により、SDN はネットワーク管理プロセス内に自動化を実装することで、ネットワーク管理と構成管理のベンダーに新しい機会をもたらします。SDNの採用が進むことで、今後数年間、ソフトウェア定義インフラのニーズに対応するNMSツールの需要が高まることが考えられます。

抑制要因:無償のネットワーク管理ツールの利用可能性

ネットワーク管理ソリューションは、企業がネットワークのパフォーマンス、帯域幅、運用効率を明確に把握し、全体的な運用コストの削減、相互接続のための最適ルートの特定、情報の流れに関する正確な洞察など、あらゆる主要課題の対応を支援するものです。世界的に、ネットワーク管理者がネットワークの強度を監視・分析し、ネットワークインフラを効率的に運用するため、無料のネットワーク管理ツールが数多く出回っています。この市場には、商用だけでなく、オープンソースや無償のネットワーク管理ソリューションプロバイダーも含まれています。さらに、市場の主要なプレーヤーは、無料のネットワーク管理ツールを提供しています。これらのプレーヤーには、Nagios XI、Colasoft Capsa Free、ntop、PRTG Network Monitorが含まれます。無料のオープンソースネットワーク管理ツールは、NMSソリューションプロバイダーにとって大きな懸念材料であり、NMS市場全体を抑制する可能性があります。

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