多要素認証(MFA)の市場規模、2027年に267億米ドル到達予測

多要素認証(MFA)の市場規模は、2022年の129億米ドルからCAGR15.6%で成長し、2027年には267億米ドルに達すると予測されています。MFAの需要は、IDの盗難や侵害の増加、IoT/BYODデバイスの使用の急増、政府の厳しい指令によって促進されています。MFAは、IAMの強力なコンポーネントであり、企業は、顔認証、音声分析、虹彩認証を使用して、従業員の認証と確認を行います。パンデミック以降、サイバーベースの攻撃が急増しており、MFAソリューションの需要が高まることが予想されます。

牽引要因:個人情報の盗難と詐欺の増加

連邦取引委員会(FTC)が維持する消費者センチネルネットワークは、連邦、州、地方の法執行機関や民間組織に提出された消費者詐欺となりすましの苦情を追跡しています。2019年に寄せられた320万件の個人情報盗難・詐欺被害の報告のうち、170万件が詐欺関連、90万件がその他の消費者苦情、約65万1千件が個人情報盗難の苦情でした。

オンラインサービスの増加に伴い、金融機関や政府は、顧客や市民がより簡単かつ迅速にサービスを利用できるよう、デジタルIDの導入に向けて動き出しています。データ流出事件が増加し、ID窃盗犯がより巧妙になっているため、これらの業種の組織は、保有する機密データを詐欺から保護するために、より強力なID確認手段を備えています。このような盗難や詐欺の事例は、組織がMFAソリューションやサービスを導入するにあたり警鐘をならしています。

抑制要因:MFAソリューションの導入における高コストと技術的な複雑さ

MFAソリューションは、組織やユーザーがデータ損失のリスクを軽減するのに役立ちます。しかし、中小企業にとっては、このようなソリューショ ンは財政を圧迫し、さらに、メンテナンスとタイムリーなアップグレードのコストも、組織全体の経費を増加させることになります。ソフトウェアのライセンス費用、ソフトウェアのメンテナンス費用、ユーザーへの技術サポートなどは、低予算の企業が導入するには高価なソリューションです。ハードウェアトークン、ソフトウェアトークン、バイオメトリクス認証、コンプライアンス基準を満たすためのMFAにおける認証要件など、さまざまな要因がMFAソリューションの高価格につながっています。

アジア太平洋地域の一部、中東・アフリカ、ラテンアメリカなどの主要経済圏では、予算の制約があり、企業はブートストラップ方式か小資本で運営されているのが実情です。これらすべての要因がMFAソリューションの採用を妨げています。

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