獣医用機器・消耗品の市場規模、2027年に29億米ドル到達予測

獣医用機器・消耗品の市場規模は、2022年の20億米ドルからCAGR8.1%で成長し、2027年には29億米ドルに達すると予測されています。獣医用機器・消耗品は、動物の手術や病気のモニタリング・治療などに使用されており、コンパニオンアニマルの増加、ペット保険の需要の高まり、動物医療費の上昇、動物の病気の蔓延などにより、市場は牽引されています。

一方、動物用機器のコスト高とペットケア費用の上昇が、同市場の成長を一定程度抑制することが予想されます。この問題は、新興市場における動物の健康に対する意識の低さや、熟練獣医師の不足によって、さらに悪化することが予想されます。

COVID-19の獣医用機器・消耗品市場への影響

COVID-19は、SARS-CoV-2に感染することによって人がかかる病気です。家畜は人のようにCOVID-19に感染しませんが、自然環境下では、COVID-19陽性者と密接かつ長時間接触したペットの猫や、ごくまれに犬が、SARS-CoV-2に感染する可能性があります。つまり、COVID-19の感染者は、人が人に感染させるのと同じように、ペットの犬猫、場合によってはフェレットにも、ウイルスを感染させる可能性があります。COVID-19の最初の発生以来、複数の国で、人間以外の動物におけるSARS-CoV-2の感染が報告されています。

パンデミック期の孤独感からコンパニオンアニマルの飼育が著しく増加しています。VDH(ドイツケンネルクラブ)によると、2019年に比べ、2020年には約20%多くの犬が購入されたといいます。さらに、パンデミックによって飼い主とペットの絆が強まったことで、ロックダウン後の獣医の受診が増加しました。パンデミック期の孤独感によるペット飼育の増加、獣医訪問の増加、ペットケアの増加、動物用消耗品のコストアップは、2020年と2021年の獣医用機器・消耗品市場全体を押し上げました。しかし、ロックダウンによる製造施設の閉鎖、サプライチェーンの混乱、臨床試験のための治験検体の課題は、さらに獣医機器および消耗品市場全体の成長に影響を及ぼしています。

牽引要因:コンパニオンアニマルの増加

コンパニオンアニマルの総数と飼育率の急増が世界規模で目撃されています。コンパニオンアニマルを飼うことは、心不整脈の減少、血圧の正常化、不安の減少、心理的安定、幸福感の向上など、健康上のプラスの効果があることが報告されています。ブラジル、中国、インド、メキシコなどの新興市場でも、動物の飼育が増加しており、ペットケア製品・サービスの需要が高まることで、獣医用機器・消耗品などの関連産業の成長が促進されることが予想されます。

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