局所ドラッグデリバリーの市場規模、2027年に3,178億米ドル到達予測

局所ドラッグデリバリーの市場規模は、2022年の2,074億米ドルからCAGR8.9%で成長し、2027年には3,178億米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、火傷の発生率の高さ、世界的な喫煙者の増加、糖尿病の蔓延、経皮ドラッグデリバリーシステムの進歩などが主な要因となっています。

COVID-19による局所ドラッグデリバリー市場への影響

COVID-19パンデミックの急増期には、セルフメディケーションで医薬品を消費するのが通常のパターンとなりました。パンデミックのため、多くの治療施設と単一医師による診療所が閉鎖され、適時に医療支援を受けることが困難に陥りました。また、パンデミック時には、自己投薬の治療戦略として、副腎皮質ステロイド外用薬が使用され、中でも、抗アクネ剤、コルチコステロイド、コンビネーション(コルチコステロイド、抗生物質、抗真菌剤)、保湿剤、バリアクリームなどが、特に頻繁に使われました。セルフメディケーションによって市販薬や外用薬の需要が高まり、局所ドラッグデリバリー市場にプラスの影響を及ぼしています。

COVID-19は、鼻水、風邪、咳が主な症状で、点鼻薬は鼻づまりを治すのに効果的でした。例えば、Amcyte Pharmaは副鼻腔洗浄用の点鼻薬(外用液剤)「ナシトロール」を発売しました。鼻腔とサイ咽頭は、SARS-CoV-2の初期複製が行われる部位で、このスプレーは、上気道のウイルス量を減らし、ウイルスの増殖や肺への拡散を防ぐのに効果があります。このようにウイルス量を抑制するための点鼻スプレーが増えたことで、鼻づまりを緩和する外用スプレーやフォームの需要が高まっています。

牽引要因:火傷の発生率の高さ

火傷治療は、外用薬の主要な応用分野の一つです。Fenistil (GSK), Sulfamylon cream (Mylan), Bactroban (GSK), and Silvadene (Pfizer) などの局所用抗菌剤は、患者の熱傷に対する治療の第一線とみなされています。Lancet Public Healthによると、2021年、火傷は障害の主要原因の一つであり、800万人以上の障害調整生命年(DALYs)が発生していると報告されています。世界的に主要な地域区分で火傷の発生率が高いことから、火傷の効果的な治療と管理のための外用薬の需要が持続しています。火傷の治療には、多くの局所用抗菌剤が使用されています。スルファジアジン銀クリームなどの抗菌剤は、第2度や第3度の熱傷患者の創感染症の治療に使用されます。しかし、さらに重度の熱傷や広い範囲の熱傷の患者は、病院で治療を受ける必要があります。火傷用の抗生物質軟膏は他にもたくさんあり、合併症のない火傷には市販のものを使用することもできます。

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