産業用バッテリーの市場規模、2027年に281億米ドル到達予測

産業用バッテリーの市場規模は、2022年の181億米ドルからCAGR9.2%で成長し、2027年には281億米ドルに達すると予測されています。定置型最終用途産業の成長が、産業用バッテリーの需要を高めています。また、再生可能エネルギー分野におけるリチウムイオン電池の採用も、同市場の主要な推進要因となっています。

COVID-19の産業用バッテリー市場に対する影響

COVID-19パンデミックは、2020年4月まで、世界中で50億人以上に影響を及ぼし、100カ国以上が封鎖下におかれました。このパンデミックは、業界のサプライチェーン、原材料価格、電池の輸出入、組織の運営に影響を及ぼし、産業用バッテリー市場にも影響を与えました。

COVID-19の発生により、主要メーカーが下位サプライヤーからの部品や原材料不足による問題に直面し、産業用バッテリー市場の成長に影響が及びました。Samsung SDI Co., Ltd.などの主要バッテリーメーカーは、COVID-19への対応のため、マスクや除菌剤などのヘルスケア商品の製造に重点を移しています。LG Chem(韓国)、BYD(中国)などの産業用バッテリーメーカーは、サプライチェーンの制約を克服するため、中国以外での調達を拡大する計画です。LG Chemは、中国およびアジア太平洋地域の製造子会社の生産戦略を再検討する計画を発表しています。

牽引要因:再生可能エネルギー分野でのリチウムイオン電池の採用

リチウムイオン電池は、鉛電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池よりも優れた電気化学的性能を備えており、長寿命で、高出力、高効率で、自己放電が少なく、太陽光や風力などの再生可能エネルギー源から生成されたエネルギーを貯める、エネルギー貯蔵システムで主に使用されています。市場のさまざまな企業がリチウムイオン電池の性能向上に取り組んでいるため、リチウムイオン電池は定置用エネルギー貯蔵アプリケーションにとって魅力的な選択肢となっています。電池エネルギー貯蔵システムに組み込まれたセルや電池は、これらのシステムの耐用年数を決定する重要な役割を担っています。LG Chem(韓国)、パナソニック(日本)、Samsung SDI(韓国)などは、リチウムイオン電池を提供し、蓄電システムに組み込んでいます。

リチウムイオン蓄電システムは、エネルギー貯蔵量の増加を可能にし、低コストの風力エネルギーや太陽光エネルギーの送電網への参入を支援します。これは、二酸化炭素の排出量を減らし、電力の総コストを下げることにつながります。

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