エクソソーム研究の市場規模、2026年に6億6,100万米ドル到達予測

エクソソーム研究の市場規模は、2021年の1億4,400万米ドルからCAGR35.6%で成長し、2026年には6億6,100万米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、生命科学研究への資金調達の増加、世界的な癌の高い有病率、エクソソームベースの処置への関心の高まりといった要因によってもたらされます。

COVID-19のエクソソーム研究市場に与える影響

現在、FDAが承認した、COVID-19に対する抗ウイルス剤は開発されておらず、SARS-CoV-2感染を抑制できる有効な治療戦略の開発が急務となっています。エキソソームを用いた新たな治療法を含め、多くのアプローチが研究されています。エクソソームとウイルスの相互作用は、抗ウイルス薬やワクチン開発に利用できる可能性があります。エクソソームは、ウイルスに感染した細胞から産生され、非感染細胞と感染細胞とのコミュニケーションを媒介する重要な役割を担っています。コロナウイルスは、エクソソームの産生と組成を調節し、エクソソームの分泌、形成、放出経路を利用して、感染、伝播、細胞間拡散を促進することが可能です。エクソソームを治療に利用できる可能性は、この分野の事業者に有利な機会をもたらします。多くの企業が臨床試験に参加し、研究用製品とサービスの市場を牽引しています。

実験および臨床研究では、COVID-19の死亡率および病的状態を緩和する上で、MSCおよびそれに由来するエクソソームの治療的可能性が模索されています。しかし、COVID-19に罹患した患者のためにエクソソームベースの治療ソリューションを成功裏に開発するには、さらなる前臨床試験および臨床試験が必要になります。

また、パンデミックの中で、エクソソームの適用性に関する研究専門家の新たな関心が観察されており、COVID-19関連疾患に対抗するための有効かつ安全な治療薬の開発に向けても研究努力が注がれています。2020年11月現在、COVID-19陽性患者に対するエクソソームベースの治療戦略の安全性を評価するために、7つの臨床試験が申請されています。

牽引要因:製薬研究開発およびライフサイエンス研究への投資の増加

ほとんどの製薬会社、生物医薬品会社、医療機器会社は、新薬や機器の開発に多額の投資を行っています。製薬業界は研究開発集約型で、高品質で革新的な製品を市場に送り出すために研究開発に投資しています。傾向として、トップクラスの製薬会社は、長期的なリターンを見込むために多額の研究開発投資を行い、共同研究開発の取り組みを通じて研究開発効率を高めています。EvaluatePharmaのレポートによると、2012年の世界の医薬品研究開発費は1,360億米ドルでしたが、2019年には1,860億米ドルに増加しました。その後、COVID-19の発生により、世界の医薬品研究開発の成長率は2020年に0.3%に低下しました。一方、この研究開発費は2019年から2026年にかけてCAGR3.2%で安定的に成長することが予想されています。

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