パーソナルクラウドの市場規模、2027年に508億米ドル到達予測

パーソナルクラウドの市場規模は、2022年の208億米ドルからCAGR19.6%で成長し、2027年には508億米ドルに達すると予測されています。パーソナルクラウドは、ユーザーがデバイスやコンピューティング環境を問わず、デジタルコンテンツにシームレスにアクセスできるよう支援し、写真、ビデオ、音楽、ドキュメント、その他のデジタルコンテンツをプラットフォームやスクリーンで保存、同期、共有できるように設計されており、デバイスやプラットフォームを超えた共有体験を実現します。

COVID-19のパーソナルクラウド市場への影響

COVID-19はパーソナルクラウド市場に様々な形で影響を及ぼしており、企業や業界は、業務モデルの見直しと変革を迫られています。Times of India紙によると、パンデミックの間、NetflixとAmazon Primeの利用率はイタリアで60%、スペインで30%、米国で9%増加しました。PMCによると、パンデミックの期間中、欧州の人の50%がリモートワークを始め、2020年には、人口の約63%がスマートホーム機器を購入し、82%が在宅勤務モデルを採用しました。一方、AIアプリケーションについては、中堅企業の70.4%の採用に対し、中小企業では26%しか採用しておらず、同時に、中小企業の75%が収益の減少を経験したことが判明しました。AIアプリを利用したオンラインビジネスは、ビジネスリスクの1.2%の低減につながりました。パンデミックの状況下において、IT業界はほとんどマイナスの影響を受けておらず、この期間に約17億人がデジタル決済を利用し、15億7,000万人の学生がデジタル学習を開始したとしています。

牽引要因:データストレージの需要増

写真や文書、フォルダー、ファイルの保存や共有のニーズは日々高まっており、データストレージの需要も高まっています。今日、クラウドによって、あらゆる規模の企業が柔軟かつ手頃な価格でソフトウェア、プラットフォーム、インフラ、ストレージを利用できるようになりました。パーソナルクラウドは、コスト削減、柔軟性の向上、IT能力の向上を実現する機会を組織に提供します。データは、個人的な目的だけでなく、仕事上の目的にも使用することができ、クラウドにデータを安全に保管する需要が高まっています。そのため、多くのクラウドストレージプロバイダーは、無制限のデータ保存を提供しています。リアルタイムアクセス、データのバックアップ、携帯電話やノートパソコンへの追加保存などが、パーソナルクラウドの需要を後押ししています。

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