ココナッツオイルの市場規模、2027年に74億米ドル到達予測

ココナッツオイルの市場規模は、2022年の57億米ドルからCAGR5.5%で成長し、2027年には74億米ドルに達すると予測されています。ココナッツオイルは、ココナッツの主要な商業製品で、食用油、ヘアオイル、ボディオイル、工業用オイルとして使用されています。精製されたココナッツオイルは工業用にのみ使用され、ビスケット、チョコレート、アイスクリーム、マーガリン、菓子類の製造に広く使用され、また、医薬品の製造にも使用されています。

COVID-19のココナッツオイル市場への影響

COVID-19パンデミックは、食品・飲料業界全体に大きな影響を与えました。多くの国で実施された封鎖措置が輸出入活動に影響を与え、サプライチェーンの混乱を招きました。しかし、規制が解除されるにつれ、企業はビジネスを再開しました。一方、この影響で、消費者の食品に対する意識が高まり、健康に良い成分を含む製品へと嗜好がシフトしています。これにより、ココナッツオイルの需要が高まることが予想されます。さらに、有機天然成分を含む化粧品の需要が高まっており、同市場を牽引すると予測されます。

牽引要因:化粧品やパーソナルケア製品への応用の増加

ココナッツオイルは、化粧品の中でも特に保湿剤や石鹸などに使用され、古くから、病気や感染症、傷の治癒、丈夫な骨の成長促進、シミの予防などに使われてきました。ココナッツのキャリアオイルの主な化学成分は、ラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸、リノール酸(多価不飽和脂肪)、オレイン酸(一価不飽和脂肪)、ポリフェノール(バージンココナッツオイルのみ)、中鎖トリグリセリドです。ラウリン酸は、中鎖トリグリセリドであるため、体内で素早く同化し、さまざまなウイルスを除去・予防することが知られています。また、ボディバターや石鹸、軟膏などに使用すると、なめらかな感触を得ることができます。毛穴を詰まらせることなく、乾燥してかゆい肌や髪に優れたエモリエント効果を発揮し、敏感肌や炎症を起こしている肌にも適しています。

抑制要因:ココナッツオイルに含まれる飽和脂肪酸に対する懸念

ココナッツオイルは、有害なLDLを含む血中コレステロールや、場合によってはトリグリセリドを上昇させるという研究結果があります。ココナッツオイルのコレステロール上昇作用は他の飽和脂肪と同等であるため、心臓に良い食品とはみなさず、制限すべきであると結論づけられています。ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院によると、16の臨床試験のメタ分析において、ココナッツオイルは熱帯植物油(ヒマワリ、カノーラ、オリーブなど)と比較して、参加者のLDLとHDLの両方のコレステロール値を上昇させることがわかりました。米国心臓協会(AHA)は2017年に、ココナッツなどの熱帯油を含む飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に置き換えるよう科学的諮問声明を発表しました。7つの対照試験のレビューに基づき、ココナッツオイルは有害なLDLコレステロール値を上昇させることがわかり、ココナッツオイルの使用を控え、さらにすべての飽和脂肪を制限することを提案しました。

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