海底ケーブルシステムの市場規模、2026年に227億米ドル到達予測

海底ケーブルシステムの市場規模は、2021年の138億米ドルからCAGR10.5%で成長し、2026年には227億米ドルに達すると予測されています。市場成長の主な要因としては、インターネットの普及とTier1ベンダーの協業の拡大、洋上風力発電容量の拡大、5G出現による帯域幅需要の増加、海底電力ケーブルシステムのネットワーク化などが挙げられます。また、コンテンツ配信やストリーミングのパートナーによる投資の増加が、太平洋地域に豊富なビジネスチャンスをもたらすと考えられます。

COVID-19が海底ケーブルシステム市場に与える影響

2020年から2021年の間、海底ケーブルシステム市場の上位6社の、COVID-19パンデミックを原因とした契約時期の遅れが報告されています。2020年の海底電力ケーブル敷設能力は前年比3~4%の急落を目撃し、石油・ガスリグ数は2桁の急落を記録しました。その後、2021年以降はCOVID-19の影響から回復に向かい、再生可能エネルギー網や通信網のプロジェクトが再開が予想されます。

牽引要因:インターネットトラフィックの増加による太平洋地域での需要増

世界のインターネットトラフィックの97%以上が海底ケーブルに依存しており、多くの人が日々の活動をインターネットに依存しています。世界はインターネットを通じてつながっており、トラフィックは一日おきに増加しています。全インターネットトラフィックの約半分はアジア太平洋地域から来ており、海底通信ケーブルの需要につながっています。太平洋横断地域におけるインターネットサービスの高速化のニーズは、その海底通信ケーブルシステムが限られていることに起因しており、世界銀行とアジア開発銀行は、この地域の新しいケーブルシステムに資金を供給しています。

APAC(アジア太平洋)は、Google、Facebook、Microsoftなどによる海底ケーブルインフラ分野への直接投資の拠点になりつつあります。Googleは、B4と呼ばれるプライベートなソフトウェア定義型広域ネットワークを介して、アジア向けの既存システム に大規模な投資を行なっており、グアムを経由して日本とオーストラリアを結ぶ新しい海底ケーブルシステムの建設にも、主要なコンソーシアムメンバーとして参加しています。

海底ケーブルシステム市場は、経済的要因、規制の枠組み、遅延を減らすことによる消費者体験の向上、さらに多くの企業がデータをローカルに保存しているという事実により推進されています。これらの要因から、APAC地域のデータセンターには大きな投資機会が期待できます。海底ケーブルシステムのビジネスモデルは、SNSやクラウドストレージなどの新ビジネスの需要増に伴い進化しています。大西洋横断ルートでは、インターネット大手は、インフラへの直接投資を行わずに事業者から容量を購入する方法を選んだため、他の地域と比較して成長が鈍化しています。

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