デジタル決済の市場規模、2026年に1,802億米ドル到達予測

デジタル決済の市場規模は、2021年の881億米ドルからCAGR15.4%で成長し、2026年には1,802億米ドルに達すると予測されています。デジタル決済市場は、世界的なデジタルペイメント推進の取り組み、スマートフォンの普及によるMコマースの拡大、Eコマースの売上増加、インターネットの普及率の向上などにより、成長が見込まれています。

COVID-19がデジタル決済市場に与える影響

COVID-19の発生は、製造業、物流、ホスピタリティ、輸送、ヘルスケア、小売などの主要セクターの業務に大きな影響を与え、IT・通信、エネルギー・公益事業、政府、教育、BFSIなどのセクターに中程度の影響を与えました。パンデミックの影響で、非接触型決済やウォレット決済の導入が加速しています。電子ウォレットは、現金のやり取りを嫌う傾向から、ピアツーピア(P2P)の送金や請求書の支払い、必要なサービスを受けるためのカスタマートゥビジネス(C2B)の支払いに利用されています。しかし、一部のウォレットプロバイダーは、加盟店や消費者への手数料を引き上げたため、加盟店がウォレットでの取引を受け付けない事態が発生しています。

牽引要因:デジタル決済推進のための世界的な取り組み

世界各国では、デジタル経済を推進するためにICT技術を導入しています。各国政府は、決済プロセスのデジタル化に向けて様々な取り組みを行っています。デジタル決済は、その国の経済を成長させるための主要な課題の一つで、生産性や経済成長の促進、透明性の向上、税収の増加、金融包摂の拡大、エンドユーザーへの新たな経済的機会の提供などに役立ちます。インド政府は、デジタル決済を促進するためにさまざまな取り組みを開始しています。Digital India、Unified Payments Interface (UPI)、14444-helpline numberなどのイニシアチブは、デジタル決済への移行の触媒として機能しています。これらの取り組みは、デジタル化を促進し、新しい技術を使用することの利点についての認識を高めるのに役立ちます。シンガポールやオーストラリアなどの国でも、さまざまなデジタル決済の取り組みが行われています。COVID-19パンデミックを受けて、シンガポール通貨庁(MAS)は、個人や企業に対し、デジタル金融サービスや電子決済を利用し、金融機関の敷地内への訪問を最小限に抑えるよう呼びかけています。

抑制要因:クロスボーダー決済のグローバルスタンダードの欠如

国境を越えて商品やサービスを調達する企業が増えていることから、国境を越えた取引は前年比で増加しています。しかし、使いやすさを提供するグローバルな決済システムが存在しないこと、グローバルスタンダードが存在しないこと、各国の政府規制が異なることなどから、デジタル決済ベンダーはこの機会を生かすことができません。国によって、決済に関する規制やデータ保存に関するコンプライアンスが異なり、国境を越えた決済を非効率なものにしています。さらに、国内の決済インフラはクロスボーダー決済に対応していません。

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