ペプチド合成の市場規模、2026年に7億3,000万米ドル到達予測

ペプチド合成の市場規模は、2021年の5億1,500万米ドルからCAGR7.2%で成長し、2026年には7億3,000万米ドルに達すると予測されています。 同市場の成長は、医薬品へのペプチドの使用が増加していること、活発化した研究開発のための資金が確保されていること、高度な自動ペプチド合成機が開発されていることなどが要因となっています。しかし、治療用ペプチドに関する統一された規制がないことや、機器のコストが高いことが、今後、市場の成長を抑制すると予想されます。

COVID-19のペプチド合成市場への影響

COVID-19パンデミックは、世界各国の医療システムの負担を増大させています。WHOによると、COVID-19の確定症例数は2億7196万3,258例、うち死亡者数は533万1,019例(2021年12月17日時点)に上っています。死亡者数が最も多かったのはアメリカ大陸で、次いで欧州、東南アジアとなっています。

COVID-19パンデミックにより、主要な製薬会社やバイオテクノロジー企業、ペプチド合成市場のプレーヤーは、治療薬やペプチドベースのワクチンの研究開発に投資するようになり、ペプチド合成が注目されています。ペプチドは、特定のターゲットに対する選択性と特異性というユニークな特徴を示しており、ペプチドベースのアプローチはターニングポイントとなっています。CoVac-1は、様々なウイルスタンパク質に由来するSARS-CoV-2のT細胞エピトープと、Toll様受容体1/2アゴニストであるXS15をモンタニドISA51 VGで乳化したペプチドベースのワクチン候補であり、COVID-19に対抗するためにSARS-CoV-2のT細胞免疫を徹底的に誘導することを目的としています。このような進歩により、ペプチドを製造するための試薬や装置の需要が高まっています。

牽引要因:医薬品におけるペプチドの使用の増加

ペプチドは、高活性で特異性の高い医薬品物質です。その生物学的機能の多様性から、広範囲の治療領域で使用されています。また、化学的空間が広く、生物活性・特異性が高く、合成が比較的容易で、入手しやすく、毒性が低いことから、潜在的な医薬品有効成分として、医薬品開発の道を歩み始めています。また、心血管疾患や神経変性疾患、腎不全、希少疾患などの治療に対しての需要も高まっています。現在、FDA(米国食品医薬品局)に承認されたペプチドベースの医薬品は100種類以上あります。この数は今後大幅に増加することが予想されており、現在約700種類のペプチド医薬品および治療用ペプチドが前臨床開発で臨床試験中です

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