自動倉庫(ASRS)の市場規模、2026年に110億米ドル到達予測

ASRS(自動倉庫)の市場規模は、2021年の78億米ドルからCAGR7.2%で成長し、2026年には110億米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、COVID-19の発症による電子商取引でのASRS需要の拡大、自動車業界でのASRS需要の増加、スペースの最適利用と人件費の上昇の必要性、サプライチェーンにおける精度、生産性、効率の向上と在庫管理の改善の必要性などが主な要因となっています。

COVID-19のASRS市場への影響

COVID-19は、サプライチェーンを混乱させ、さまざまな産業活動に支障をきたし、世界中のほぼすべての産業に影響を与えました。多くの企業が製造活動を停止もしくは最低限にまで減らしています。COVID-19に対応するために各国政府が実施したロックダウンや社会的距離の確保などの対策により製造工場が閉鎖されました。航空業界や自動車業界では製品の需要が減少しています。これらの状況はASRS市場にも影響を与えており、現在進行中の危機の中で、これらの産業における開発やソリューションはほとんどありません。

牽引要因:COVID-19を背景としたE-コマース業界におけるASRSの需要増加

COVID-19の発生後、オンラインで買い物をする人が増加したことにより、Eコマース業界は活況を呈しています。社会的に距離を置く規範やロックダウンなどの措置がとられたことで、消費者はオンラインショッピングを選択するようになりました。その結果、企業対消費者(B2C)の売上が急増し、企業対企業(B2B)の電子商取引も増加しました。B2Cの増加は、特に医薬品、日用品、食品などのオンライン販売に顕著に表れています。しかし、このような電子商取引の巨大な成長は、時間通りに商品を配送することへの大きなプレッシャーとなっています。

現在のシナリオでは、E-コマース業界は膨大な数の商品を規定の時間内に調達して配送しなければならないというプレッシャーに常にさらされており、E-コマース企業は設備に自動化を導入しています。注文を処理する最も効率的な方法は、ミニロードやシャトルを使って、ケースやトートをGTO(Goods to Operator)のピッキングステーションに運ぶことです。ほとんどの物流センターは、オペレーターが商品を手に入れるために移動しなければならないOTG(Operator-to-Goods)の原則で運営されています。ASRSは通常、ミニロードやシャトルシステムと呼ばれ、オペレータのもとに商品を自動的に運んできます。移動時間をなくすことで、オペレーターは、高密度のバッチピック環境では25%、大規模な流通センター(DC)で長距離にわたるシングルオーダーのピッキングでは最大75%以上の効率化を図ることができます。Eコマース業界で使用されているASRSは、製品のストックキーピングユニット(SKU)の多様な組み合わせ、大きなSKUレンジ、リードタイムを管理することができます。これにより、Eコマース企業は増大する消費者の需要を効率的に満たすことができます。

抑制要因:新しいパーフォレートのための大きな初期投資

ASRSは倉庫で使用される収益性の高いオートメーションシステムですが、ASRSの初期導入には莫大な設備投資が必要です。実際にシステムを購入する前に、サプライチェーンや在庫管理に関する購入前の分析が必要です。ASRSの導入には、ラック、自動化システム、ソフトウェアの設置が必要となり、このシステム全体に重いコストがかかります。このシステムの設定は正確でなければならず、そのためには熟練した労働力が必要となります。また、各サブシステムの維持・更新にも多大なコストがかかります。このような巨額の投資を行うことは、中小企業にとっては難しいことです。

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