認証局の市場規模、2026年に2億2,600万米ドル到達予測

認証局の市場規模は、2021年の1億2,700万米ドルからCAGR12.3%で成長し、2026年には2億2,600万米ドルに達すると予測されています。認証局市場が高い成長率を示している主な要因としては、HTTPSフィッシング攻撃の増加、マルウェアやファイルベースの攻撃の増加、重要データの損失に関する懸念の高まり、厳格な義務的規制やコンプライアンスなどが挙げられます。

COVID-19による認証局市場への影響

COVID-19パンデミックは、個人や企業を含む社会のあらゆるセグメントに影響を与えています。インターネットのエコシステムは、極めて重要な役割を果たすようになり、オンラインビジネスへの依存度が著しく高まっています。BFSI、ヘルスケア・ライフサイエンス、製造業、自動車、小売、運輸・物流などが、インターネットを活用して消費者に必要なサービスを提供しています。

COVID-19パンデミックの危機の中、各国政府や規制当局は、官民双方の企業に、テレワークや社会的な距離を保つという新しい慣行を取り入れることを義務付けました。それ以来、デジタルな方法でビジネスを行い、ホームサーバで電子メールをやり取りすることが、組織の新しい事業継続計画(BCP)となりました。また、モバイル機器やインターネットの普及に伴い、個人がマネージドPKIサービスを利用する傾向が強まっています。このようなトレンドの変化やIT環境の分散化により、企業はサイバー攻撃やデータ漏洩の影響を受けやすくなっており、認証局ソリューションおよびサービスの需要がさらに高まっています。

牽引要因:HTTPS フィッシング攻撃の増加

サイバー犯罪者は、パンデミックを利用して HTTPS フィッシング攻撃を行っています。彼らは、ソーシャルエンジニアリングの手法を用いて、困難な状態にある人々を、治療法からフェイクニュースまであらゆるものを謳った詐欺サイトに引き込もうとしています。SpyCloud社は、COVID-19をテーマにした13万6,000以上のホスト名と完全修飾ドメイン名のリストを分析しました。その結果、このドメインの78.4%がHTTPを使用し、残りはHTTPSを使用していることがわかりました。ウイルスへの懸念が一時的に薄れた2021年の春から初夏にかけて、COVID-19をテーマにした脅威キャンペーンが小康状態だったのに比べ、2021年6月のパンデミック関連のフィッシングの試みは33%増加しました。6月の急増は、Google検索で「Delta variant(デルタ株)」の検索数がピークに達した頃に起こりました。

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