血液スクリーニングの市場規模、2026年に38億米ドル到達予測

血液スクリーニングの市場規模は、2021年の25億米ドルからCAGR8.4%で成長し、2026年には38億米ドルに達すると予測されています。市場成長の背景には、献血需要の高まり、世界各地での献血件数の増加、感染症の流行などがあります。

COVID-19が血液スクリーニング市場に与える影響

COVID-19パンデミックの出現は、世界中の医療提供のあり方を変えました。COVID-19患者の入院率の増加により、治療に向け多くの病院や診療科が再編成されることになりました。また、世界各地で夜間外出禁止令が出され、献血の停滞、回収活動の減少および中止、献血需要の減少などが発生しました。これは、血液検査市場の成長に軽度から中程度の影響を与えました。一方、各国政府は、ロックダウン後の急激な需要増に対応するため、寄付を増やす取り組みを行っています。

さらに、がん患者の増加も献血の必要性を高めています。がん患者は、化学療法などの治療、血液がん患者の血液の補充、手術などの際に血液や血小板を必要とします。米国国立生物工学情報センター(NCBI)によると、がん患者は輸血全体の20%から30%を占めています。また、白血病・リンパ腫協会(2021年)によると、2021年には米国で合計18万6,400人が白血病、リンパ腫、骨髄腫と診断されると予測されており、血液スクリーニング市場の需要がさらに高まると予想されます。

牽引要因:世界的献血数の増加

医療システムが進歩し、心臓血管・移植手術、外傷治療、がんや血液疾患の治療などの高度な外科手術が可能になり、その必要性が高まっていることから、献血の需要が高まっています。世界各国では毎年約2億3,500万件の大手術が行われており、そのうち6,300万件が外傷性手術、3,100万件以上ががん関連手術、1,000万件が妊娠合併症関連手術となっています。輸血は通常、小児期の急性貧血、外傷、先天的な母体の血液疾患に備えるため、複雑な出産時に処方されます。

市場機会:新興国地域の需要増加

インド、中東、アフリカなどの新興国市場は、可処分所得の増加と医療インフラの整備により、血液検査業界のプレーヤーに有望な機会を提供しています。例えば、Statista社(2021年8月)によると、インドの医療部門は2017年に約1,600億米ドルの規模でしたが、所得水準の向上、健康意識の高まり、生活習慣病の発生率の上昇などにより、2022年には3,720億米ドルに達すると推定されています。現在、インドではELISA方式が広く使用されており、NAT検査は比較的低い普及率を記録しています。米国、カナダ、欧州の大部分や、日本、韓国、シンガポール、スリランカ、UAE、南アフリカ、タイ、中国と異なり、インドではNATの使用が義務付けられていません。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]