肝炎検査の市場規模、2026年に36億米ドル到達予測

肝炎検査の市場規模は、2021年の28億米ドルからCAGR4.7%で成長し、2026年には36億米ドルに達すると予測されています。肝炎検査市場の成長は、肝炎の高負担、輸血や献血の増加、POC機器やキットの利点、肝炎に関する啓蒙活動などの要因によって牽引されています。新興市場、分子診断法の技術的進歩の高まり、バイオテクノロジーおよびバイオ医薬品産業の成長は、市場のプレーヤーに強力な成長機会を提供すると予想されます。一方で、規制環境の変化、オペレーション上の障壁、熟練した専門家の不足などが、市場の成長に一定の影響を与える可能性があります。また、核酸検査のコストが高いこと、発展途上国では核酸検査が義務付けられていないこと、償還シナリオが好ましくないことなどが、肝炎検査市場の成長を抑制すると予想されます。同市場は、疾患タイプ、技術、エンドユーザー、地域に基づいて分類されています。

COVID-19による肝炎検査市場への影響

COVID-19パンデミックは、患者の病院への来院数の減少により、肝炎検査市場にマイナスの影響を与え、医療システムに大きな負担をかけました。医療機関や医療提供者は、病気の拡大を遅らせ、医療資源を節約するために、選択的な外科手術や診察を中止するように指示されました。その結果、多くの肝炎検査施設では、検査件数が急激に減少しました。

牽引要因:肝炎の高い有病率

肝炎は、治療方法、ワクチン接種率、国民の意識などが大幅に改善されているにもかかわらず、世界的に高い有病率を示しており、公衆衛生上の大きな問題となっています。肝炎の中でも、B型とC型は最も罹患率が高く、死亡率の上位に数えられます。2019年には、2億9600万人が慢性HBV、5800万人が慢性HCVに感染していると推定されています。また、進国と比較して未開発国では肝炎の有病率が高い結果が報告されています。

抑制要因:発展途上国で義務化されていない核酸検査

発展途上国や低資源国では、この検査が高価であることや、熟練した人材が必要であることから、NAT(核酸増幅検査)は義務化されていません。インドでは、2016年までに、合計2,550の血液銀行のうち、肝炎診断のためにNATを実施しているのはわずか2%でした。インドや中国などの多くの発展途上国では、ELISA(固相酵素免疫測定法)が唯一の必須検査であり、これがNAT導入の大きな障壁となっています。インドでは、血液スクリーニングで肝炎表面抗原の血清学的検査が行われていますが、NATの使用は義務付けられていません。そのため、肝炎の診断検査を受ける人々の間で結果が明確でないことが、市場成長の抑制要因となっています。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]